ヨルシカ LIVE 2024「月と猫のダンス」 4月6日（土）

今まで何度応募しても当たらなかったナイトオンリーのライブにやっと参戦することができた。もっとも、最上階の後ろから2列目というクソ席だが。まぁ、容姿が分からないようにパフォーマンスするアーティストだからアーティストの顔が判別できなくても大きな影響はないが…。

そして思った。相変わらず有明アリーナの動線ってクソだねと。というか、この5年くらいの間にオープンしたアリーナってどこもクソ。Kアリーナ横浜なんてここより酷い。

公演自体も個人的には評価できるものではなかった。複数回、ヨルシカのライブに足を運んでいる人は妄信的にマンセーするのだろうが、自分にはただのマスターベーションにしか思えなかった。

やっぱり、夜好性のトップランナーだったはずのアーティストがいつの間にか格下げされてしまったのは当然だなと思う。信者はこういう話をすると怒るけれど事実だと思う。

夜好性という言葉は、ボカロP系・歌い手系だけれど、アニソンリスナーよりは邦ロック好きと親和性があるアーティストに使われるものだと認識している。音楽性で共通点があるヨルシカ（夜しか）、ずっと真夜中でいいのに。、YOASOBI（夜遊び）の3組のアーティスト名に揃って、“夜”という言葉が含まれていることから来ている。

この夜好性というキーワードができたのは、このカテゴリーに属するアーティスト3組が揃ってから、つまり、最後発のYOASOBIがデビューしてからだと思うが、その時点では間違いなくトップランナーはヨルシカだった。

最大のヒット曲は2020年春リリースの“花に亡霊”（アニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」主題歌）だ。少なくともこの時点ではYOASOBIより人気は高かった。しかし、下半期になるとYOASOBIの人気が急上昇した。それは、この年の初夏に顔出しするようになったからだ。3組ともMVでは顔出ししないのは共通しているが、YOASOBIはヨルシカやずとまよとは異なり、ライブの時やテレビなどメディア出演の時には顔出しをする。これにより、一気にYOASOBIの人気は上昇した。

それから4年近く経つが、YOASOBIの一強状態は変わらない。そして、顔出しをしないずとまよはすっかり印象が薄くなってしまった。

ヨルシカは今年リリースの“晴る”がテレビアニメ「葬送のフリーレン」のオープニング曲となり、フリーレン人気のおかげで久々の大ヒット曲となって、何とかオワコン扱いされずに済んでいるといったところだろうか。

でも、顔出ししないでライブをやるって無理があるよね。ゴリラズみたいに客席との間に薄いカーテンがあるとか、Adoみたいにケージに入ってパフォーマンスするとかなら分かるけれど、普通にステージに立っているのに、容姿をはっきりと見られたくないからステージや客席の照明を暗くするというのは理解不能。

だから、広義ではロックに分類されるジャンルのアーティストなのに客は着席して見なくてはいけない。着席だと指定席のため動けないから視野が限定される。それなら、演者の顔もきちんと見えないでしょって作戦だよね？

それから、アリーナ会場なのに双眼鏡禁止というのも意味不明。場内アナウンスでは、録画機能付きの双眼鏡による無許可撮影の被害が他のアーティストで多発していると説明していたが、そんな双眼鏡が出回っていることなんて自分も含めて知らない人がほとんどだと思う。双眼鏡を使うと演者の顔がはっきりと分かるから、それをやられたくないだけでしょ。はっきりとそう言えよって思う。

あと、数曲歌うたびに寸劇というか朗読劇というか、そんなのが入るのがライブの進行を妨げていてウザかった。この朗読劇用のサブステージは何故か、サブなのにアリーナ最前席よりも前にあったが、これも、アリーナ席の人にすら演者の顔を見せないためのアホな作戦でしょ。そんなことまでしてライブの流れを断ち切るなんて何を考えているんだかって感じだ。しかも、途中でやたらと長い朗読劇パートがあったが、そのパートが終わった後に演者が衣装チェンジをしていたように見えたのはどういうこと？顔出ししないのに衣装チェンジとかアホじゃないのかって思う。

というか、いくら、本公演が去年やったツアーの追加公演なので、その時のセトリに準拠するとはいえ、最新ヒットで、しかも、久々の特大ヒットとなった“晴る”をやらないってどういうことだ。

演劇の再演と、ツアーの追加公演は違うんだよ！まぁ、朗読劇パートが全体の半分近い尺になっていたし、公演の最初も最後も同パートだったから、演出・演者サイドはコンサートというよりかは演劇を上演しているつもりなのかも知れないが。

まぁ、この内容でも小劇場での公演だったら、ここまで文句は言わなかったと思うかな。とりあえず、アリーナとかホールとか呼ばれるハコでやる内容ではないね。