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劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」《後編》

「東京リベンジャーズ 血のハロウィン編」の前後編も酷かったが、この「セーラームーンCosmos」の前後編もかなり酷い。2本合わせて2時間40分。
「東リべ」や「セーラームーン」の後編と同じくこの週末に公開された「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が2時間34分だから、オープニングやエンドロールといった重複するような箇所を除けば実質的には2本の映画として公開された「セーラームーン」の合計尺の方が短いということになる。

これは金儲けのために、本来なら1本の作品として公開すべきものを水増しして2本の映画として公開したと言っていいと思う。

同じ全⚪︎部作とうたって上映する作品でも「ガールズ&パンツァー 最終章」シリーズのように1本発表して、それで得た利益をもとにその続きを作り、しばらく経ってから公開するという形なら1本あたりの上映時間が短いのも仕方がないと思う。
1作目と2作目の間はそんなに空かなかったけれど、2作目から3作目が公開されるまでの時間はかかった「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」シリーズもそれに近い体制なのかな?

でも、1作目のわずか3週間後に後編が公開される作品でこの程度の内容しかないというのは観客をなめているとしか言えない。

テンポが悪いから何度も睡魔に襲われそうになるしね。よくこれで寝ずに済んだなと自分の耐性に感心してしまったくらいだ。

前編で多少は感じることができたLGBTQなどの社会的メッセージもほとんどなくなっているしね。

三石琴乃演じる主人公と林原めぐみ演じる悪役のバトルは劣化した「エヴァンゲリオン」に思えて仕方ないし、誰がどう聞いても北川景子にしか聞こえない彼女が演じる謎キャラの演技もなんだかなという気がする。

というか、前編の方がまだマシだった。睡魔と戦いながら見るほどの内容ではなかったからね。

消費者庁あたりが、前後編とか全⚪︎部作として公開する映画は最低1時間半以上の上映時間がないといけないとか、公開日を最低半年以上あけないといけないとか規制をかけてくれないかなと思ってしまった。

1本分の内容しかないものを金儲けのために2部作にすれば、そりゃ、中身のないクソ映画になるのは当たり前だ。

そういうクソ映画を映画として認めてはいけないと思う。まぁ、消費者庁は冗談だけれど、日本アカデミー賞やキネマ旬報は規定を見直した方がいいと思う。

たとえば、前編と後編の公開日が半年以上あいていないものはどちらの作品も審査対象とはしないとか厳しいレギュレーションをつけた方がいいと思う。

クソ2部作を濫造させないためにもね。

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