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劇場版「名探偵コナン」など腐女子に媚びた作品がつまらない理由とは?

女性ファン、特に腐女子と呼ばれる人たちに支持されるようになったコンテンツはつまらなくなってしまうとよく言われる。

劇場版「名探偵コナン」シリーズが、新作が公開されるたびに記録的な大ヒットとなっているのは、こうした腐女子に媚びた作品づくりをしたことにより、彼女たちが何度も劇場に足を運び、グッズを購入することによってもたらされたものだ。
実際、ここ最近のコナン映画は、推理ものの要素がほとんどなくなってしまっていて、昔からのファンの中には腐女子に媚びた路線を批判する者も多い。

コナン映画に限らず、腐女子に媚びたコンテンツが増えた最大の要因は小泉政権以降、非正規労働者が男性にも増えたことだと思う。趣味に金を費やせる男性が減ってしまったからだ。
男女とも収入は減っても、女性にはその気になれば、水商売や風俗などで軍資金を稼ぐという裏の手がある。ひと昔前の風俗嬢のコスプレというのは元ネタが何かを分からずにやっている感があったが、最近の風俗嬢は確実に楽しんでやっているのが多い。事実、アニメやアイドルなどのオタクでもある風俗嬢が増えている。

全ての女性オタクが風俗や水商売、メンズエステに関わっているとは言わないが、かなりの数の女性オタクがこうした業界にいるのは確かだと思う。

あるいは風俗とか水商売に関係ない女性でも、デートの金は基本、男が出してくれるから、自分の収入は趣味に思い切って回すことができる。男は非正規労働が増えて収入が減ったのにもかかわらず、デートの費用は男持ちという慣習は変わらないから、趣味に費やせる金も減ってしまう。

そうした事情もあって、アニメにしろ、コミックにしろ、アイドルにしろ、女性ファンに支持されるものが売れるようになり、オタク業界は女性ファンに媚びるようになった。

慈善事業ではないから、金を出してくれる層に媚びるのは商売上、なんの問題でもない。

ただ、女性ファンというのは昔からそうだが、雰囲気さえ良ければ全てOKみたいな風潮がある。
ひと昔前、腐女子とかBLなんて言葉が出てくるより前の時代に、こうした女性オタクに好かれる作品を“ヤオイ系”と呼んでいた。
それは、ヤマなし・オチなし・イミなしという意味であり、こうした女性オタクが好むものは作品として成立していないと揶揄する言葉でもあった。

女性オタク、いわゆる腐女子にはお気に入りのキャラがカッコいい台詞を言っていれば、カッコいいポーズを取っていれば、それだけで満足してしまう人が多い。前後のシーンとのつながりや、作品全体の展開はあまり気にしないんだよね。

そして、こういう細かいことは気にしない主義というのは腐女子に限ったことではなく、女性全般に見られる傾向でもある。

たとえば、以下のような事例をあげてみる。

●1985年を舞台にした作品で、その時点では存在しない1986年にリリースされた楽曲が時代をあらわす楽曲として使われているのはありえない。

●高校教師が自分たちの教え子(=高校生)に対して、“学生諸君”なんて言うのはありえない。何故なら、高校生は学生ではなく生徒だから。

●ニュースを伝えるシーンでアナウンサーが“本日”という言葉を使っているのもありえない。何故なら、ニュースではアナウンサーは“本日”という言葉を使わず、“きょう”という言葉を使うことになっているから。
中には、“昨夜未明”なんていう意味不明な言葉がアナウンサーによって発せられることもある。“未明”って言葉の意味分かってんのか?って言いたくなる。文字を見れば、日付けが変わって形の上では朝になったかもしれないが、未だ夜は明けていない時間帯だから“未明”だというのは分かるわけで、まだ日付けが変わる前の時間帯は完全に夜なんだから、“未明”なわけないだろ!

でも、女性というのはこういうのをおかしいと思わない人が多いんだよね。面白ければいいのではと主張する人が多いし、中にはそんな細かいことウジウジ言っている奴は気持ち悪いみたいな言い方をする人もいる。しかも、報道関係者でもこういう考えの女性が多いんだよね…。

結局、最近、フェミ的・ポリコレ的な思想のもと、歴史もので本来ならその時代に活躍することがなかったような女性や黒人をメインキャラにする作品が欧米を中心に増えているのもそういう女性的視点から来ているんだろうね。

そう考えると、やっぱり、キャスリン・ビグロー監督作品って女性監督作品っぽくないよな…。

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