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ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ デビューミニアルバム発売記念イベント「Dream Believers」

「ラブライブ!」プロジェクトはかつては一つのプロジェクトが一区切りついたら次のプロジェクトへ移行するというイメージだったが、最近はそうではなくなったようだ。

「ラブライブ!」シリーズ最初のアニメである無印の「ラブライブ!」のユニット、μ'sは第2のシリーズ「サンシャイン!!」の放送開始を前にした2016年に活動休止となった。

しかし、「サンシャイン!!」のユニット、Aqoursはテレビシリーズ2本と劇場版の公開でアニメのストーリーがいったん完結しても活動休止とはならなかった。

2020年1月に開催された「LoveLive! Series 9th Anniversaryラブライブ!フェス」では久しぶりにライブ出演したμ'sと、この時点ではまだ放送されていなかった第3のシリーズ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はどちらかというとゲストに近く、メインはAqoursという形だった。アニメの話がいったん完結したところで、ユニットも活動休止するというやり方はこの時点で既にやめていて、稼げるうちは稼ごうという方針に転換したのだと思う。

このフェスの直後、コロナ禍に突入してしまったことも、複数のプロジェクトを同時進行させることを加速させたのだろうか?

ちなみに、コロナ禍になってからの展開はこんな感じだ(中の人によるライブ活動は除く)。

2020年
●第3のアニメシリーズ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」1期放送

2021年
●第4のアニメシリーズ「スーパースター!!」1期放送

2022年
●「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期放送
●「スーパースター!!」2期放送
●舞台版「スクールアイドルミュージカル」上演

2023年( ※は現時点では未発表)
●「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のショートアニメ 「にじよん あにめーしょん」放送
●バーチャルスクールアイドルプロジェクト「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」始動
● 「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のOVA「NEXT SKY」劇場公開 ※
●「サンシャイン!!」のスピンオフ「幻日のヨハネ」放送 ※

複数のシリーズが次から次へと同時進行しているといった感じだ。
特に去年からの展開ペースが急激すぎる。このほか、「スーパースター!!」の3期の制作も決定しているしね。

AKB48グループの全てのグループを平等に熱心に追える人がほとんどいないように、「ラブライブ!」の全シリーズを完璧にチェックできる人なんていないのでは?

そんなわけで、シリーズのナンバリングでは5番目、始動順では6番目となった「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のデビューミニアルバム発売記念ミニライブに参戦した。

楽曲は良いと思うし、メンバーのビジュアルも良い。そして、ダンスパフォーマンスも悪くないと思う。

でも、イベント自体は非常に酷い出来だったと言わざるを得ないと思う。

まず、豊洲PITという会場が良くない。
広くて段差のないライブスペースだから、こういうところにパイプ椅子を置かれると、スタンディングの時は前方に身長が高いのや恰幅の良いのがいるとステージの3分の1くらいが見えなくなるし、着席の時でも前方に座高が高いのがいるとよく見えない。

その時点で見ていてつまらなく感じてしまうんだよね。大声でコールさえできればいいという連中は別だけれど、きちんとパフォーマンスを見たいと思う自分のような者にとってこの会場はクソでしかない。幕張メッセの展示ホールよりはマシだけれどね。

そういう悪環境なところで酷い展開のイベントを見させられるとアラばかり気になってしまうんだよね。

そもそも、バーチャルアイドル設定なのに普通に顔出ししているって迷走しまくりだよね。
同じようなコンセプトの秋元康プロデュースの22/7も迷走しまくりだけれど、この蓮ノ空もナナニジと同じような運命をたどりそう…。

というか、これまでの「ラブライブ!」シリーズの中の人の職歴を見ていると、シリーズ以外の作品での声優活動が少ない人もかなりいるが、それでも、一応、彼女たちは自他問わず声優と名乗っていると思うんだよね。
でも、今回、衣装チェンジの際に流れたメイキング映像などを見ていると、声優を名乗る気がないんじゃないか、最初からアイドルとしてやろうとしているんじゃないかという気がして仕方ないんだよね。

まぁ、舞台版「スクールアイドルミュージカル」では現役アイドルをキャスティングしたりもしていたし、昔みたいにアニオタはアイドルが嫌い、ドルオタはアニメに興味がないという時代ではなくなっているから、蓮ノ空が最初から声優ではなくアイドル活動に主眼を置いていても昔みたいに批判されることはないのかも知れないけれどね。

そして思った。今のアニオタ・声豚って、MCパートになっても座らずにずっと立っているよね。
しかも、アニソン系アーティストのMCってダラダラと長いのがデフォルトだから、自分みたいに集中力のない人間にはとてもではないが耐えられないんだよね。でも、アニオタや声豚ってダラダラとしたMCが好きなんだよね。

個人的には、そんなダラダラしたMCを許すプロデューサーや演出家なんて無能としか思えないけれどね。

無能な演出家と言えば、途中のトークコーナーで“メンバーを知る企画①”みたいなトリキリ画面を出していたが、“②”をやることなく終わったのはなんだったのか?今後の配信イベントなり、リアルのライブなりでその続きはやるのかも知れないが、そうならそうだと告知すべきだと思う。

というか、たったの6曲しか歌っていないのに公演時間が2時間半ってテンポが悪すぎるイベントとしか言えない。こんな構成で満足しているようでは、メンバーもプロデューサーも演出家も今すぐエンタメの世界から足を洗った方がいいと思う。これをマンセーするファンも然りだ。

それに締めコメもダラダラしすぎ!
確かにアニソン系ライブの締めコメってダラダラするのがデフォルトだし、アニオタはそれが好みらしいが、そんなのはサービスでもなんでもない。きちんとしたパフォーマンスをできない無能のやることだ。

最後に全員一言ずつ挨拶するのはいいけれど、もう少しコンパクトに話そうよ。あと、泣いているところを見られたくないなら芸能界に入るのはやめたらって言いたくなった。

そして、その挨拶の後、下手、上手、センターに移動して、そのたびに挨拶するというのもくどい。さらに、やっと、メンバーがはけたと思ったら、バーチャル版の映像が流れて、また、ダラダラと締めコメを話し出すし、いい加減にしろと思った。いくつもエピローグがある「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」もなかなか終わらなくてイライラしたが、本イベントはそれを上回るイラつき感だったと思う。

というか、終演後に全観客対象のお見送り会があるんだから、ステージ上で場所を変えて3回も挨拶する必要なんてないでしょ。せいぜい、同時配信を見ている人もいるから1回やれば十分では?しかも、このお見送り会だって、全ての観客が参加し終えるには30分くらいかかるわけだしね。全体的にこのイベントはテンポが悪いんだよ!

それにしても、いくら低料金とはいえ入場料を取っているイベントでダラダラとツイッターに寄せられたコメントを読み上げたり、延々と告知を続けたりするのってありえないでしょ!

CD購入者を対象に抽選で招待された人だけが参加できるリリースイベントとか、公開録音、無料の配信イベントなら、この構成でも仕方ないとは思う。でも、金を取っていてこの内容ではダメだよ。アニオタなんて、ちょっとアメを与えれば言いなりになると思ってなめてかかっているとしか思えないな。

楽曲も良いし、キャラクターデザインも良いし、中の人のビジュアルも良い。それだけにこんな低レベルのイベントを開いてしまったことについては非常に勿体ないとしか言えないかな…。


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