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驚きのないキネ旬月刊誌化

これまで月2回(隔週ではなく原則毎月5日と20日)発行ののキネマ旬報が月刊誌となることが発表された。

まぁ、正直なところ、何の驚きもない。

ここ最近、年末年始やゴールデンウイークは合併号となっていて、この時期は実質月刊誌だったからね。

それに新作紹介が文字情報のみになって久しいし、現在は復活しているけれど一時期は国内のBOX OFFICEリポートをやめていた時期もあった。また、コロナ禍になってからは全米興収ランキングの掲載をやめてしまっている。

要は速報性、ニュース性を排除する誌面作りに既になっているということだ。

隔号で掲載している連載を今後は毎号掲載にするのか打ち切るのかは知らないが、おそらく、完全月刊誌化したからといって各号あたりのページ数や情報量が増えることはないのではないだろうか?

寄稿しているライターや批評家の原稿料を減らすのが最大の目的なんだと思う。

昨年度の日本の興行収入年間ランキングの上位4作品がアニメ映画だし、実写邦画はテレビドラマの劇場版以外のヒット作は少ないし、洋画のシェアは低いし、邦画・洋画問わずミニシアター系作品はシネフィル以外には存在すら知られていない。そんな現状だから、映画情報を求める日本人なんてわずかしかいない。

そりゃ、映画雑誌の存在意義なんてないよね。

多分、この月刊誌化は休刊(実質廃刊)に向けてのカウントダウンなんだろうね。編集部やライターの不祥事で自爆した映画秘宝は別だと思うが、映画雑誌はどこもいつ幕を閉じてもおかしくない状況なのではないかという気がする。

老舗のキネ旬をはじめ、SCREEN、DVD & 動画配信でーたなど映画やそれに準じたメディアの専門誌はどれが先につぶれてもおかしくないのでは?


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