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劇場版『からかい上手の高木さん』

これまでにテレビアニメは3シリーズ放送されているが、自分は1期の途中までしか見ていない。
1期の放送中に転職活動をしていて忙しかったので見ていないエピソードがたまってしまい、気付けば最終回も放送され、当然、次のクールのアニメの放送もスタートしてしまったし、Blu-rayレコーダーの容量はいっぱいいっぱいになってしまうしといった感じで、最終的には見るのを断念し、データを消去してしまったんだよね。

なので偉そうなことは言えないんだけれど、一応、墨田区民として語っておきたいことがあるので、今回の劇場版を見ることにした。

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「からかい上手の高木さん」と京成曳舟駅がコラボしているけれど、どう考えても無理があるんだよね。
単にヒロインの名字と同じ高木という名前の神社が駅付近にあるというだけだからね。
作中の舞台となっているのはどう見ても田舎町だし(架空の田舎とされているが、事実上は原作者の出身地である香川・小豆島がモデル)、下町の住宅街の神社を“聖地”にするのは無理があるんだよね。

それに、高木神社は墨田区押上にある。だから、本来なら、京成曳舟駅ではなく、押上駅とタイアップすべきなんだよね。
とはいえ、押上は京成、都営地下鉄、東武、東京メトロの4路線が乗り入れているので4社合同でキャンペーンをするのは難しい。というか、押上には東京スカイツリーという観光・商業施設があるから、言い方は悪いが、誰でも知っているわけではない1作品のためにタイアップする必要なんてないんだよね。

まぁ、地元民としては、押上ではなく京成曳舟にした理由も分かるけれどね。高木神社は住所上では押上だけれど、最寄駅でいえば京成曳舟の方が若干近いと思うしね。

でも、地元民や鉄オタ以外は知らないかもしれないが、京成曳舟以外にも曳舟駅はあるんだよね。それは東武の曳舟駅なんだけれど。しかも、高木神社までの距離は京成から行っても、東武から行ってもそんなに変わらない。何しろ、京成でも東武(半蔵門線直通列車)でも、曳舟の次の駅は押上だからね。

しかし、この2つの曳舟駅は全くリンクしていないんだよね。乗り換え駅になっていないし、その両駅の間には歩道橋とか地下通路もない。

おそらく、「高木さん」側としては、東武側とタイアップしたかったんじゃないかなと思うんだよね。京成曳舟駅は京成押上線の各駅停車しか止まらない駅だけれど、東武の曳舟駅は東武のスカイツリーライン、半蔵門線直通列車、亀戸線の3路線が乗り入れている上に、一部の特急列車(スペーシアなど)が止まるから目に触れる率が圧倒的に違う。でも、東武は強欲だから、タイアップするなら大金を出せとか、別途料金を払った人しか見られないようにさせろとか言ったのでは?

何しろ、東武の曳舟駅は(おそらく金目当てで)駅の入口を病院にしてしまったくらいだからね。駅の利用者よりも、病院関係者の出入りが優先される駅なんてあるかよ!
それに、スカイツリーのソラマチ4階広場での無料イベントが減り、どんどん、イベントは別途入場料が必要な展望台での開催が増えているし、東武の各駅の入口にはATMが設置され、ATM利用者の行列で駅の利用者が行き来できなかったりするくらいだから、東武は守銭奴的な要求をしたんじゃないかなって想像できてしまうんだよね…。

そんなわけで、一応、地元関連の映画なので本作を見ることにした。

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ぶっちゃけ、単なるテレビスペシャルだった。尺も1時間13分と短いしね…。
というか、ストーリー的に特別スケールアップしているわけでもないから、単にテレビシリーズ3〜4週分くらいを続けて見たという感じの内容だった。

基本は夏休み前から夏休み中の話だけれど、大きくわければ、夏休み前の日常生活、伝統行事の「虫送り」、夏休み中の野良猫の里親探し、夏祭り(花火大会)の4パートで構成されていて、その合間に、同級生のエピソードが織り込まれているって感じだから、本当、夏場に放送されるテレビシリーズ3〜4話分を続けて見たって感じでしかないんだよね。

オープニング曲が大原ゆい子でエンディング曲が高木さん役の高橋李依による邦楽カバーというのもテレビシリーズと同じだしね。


でも良かった。
西片と高木さんのやり取りは見ているこちらまで、こっ恥ずかしくなるのは相変わらずだったし。というか、2人がお互い好きだというのは他の同級生もやっぱり分かっていたのか。

ただ、最後の大人になって結婚し、子どもができた2人のエピソードに出てきた猫がよく分からないのだが?あれって、中3時代の2人が行方が分からなくなった野良猫を探していた時に遭遇した猫と似ていたが、どういうこと?
まぁ、本編中で提示されながら、結局見られなかった蛍が大人になってからとはいえ、見られたのだからヨシとするか…。

そして、エンドロールを見て驚いた。あの野良猫の声って、水瀬いのりだったのか!人気声優をあの役で起用するってすごいな!

まぁ、本作が感動できる作品になったのは、中3の夏休みを描いたことが大きな理由だとは思う。

義務教育は中学まで。日本ではほとんどの者が高校に進学する。そして、公立学校の場合は小中は全校児童生徒が地元の人間だけれど、高校は学力や運動能力などによって進路が異なるからそうではない。中3の秋になれば、進路を本格的に考える受験モードになってくるから、地元の友達とゆっくり遊べる最後の子どもモードの時期が、中3の夏休みなんだよね。
そりゃ、リアルタイムの10代は共感しまくりだろうし、かつての10代はその頃のことを思い出してノスタルジックな気分全開になってしまうよね。

ちなみに、自分が中3の夏休みの時に映画館で見たのは以下の作品だ。

「スペースキャンプ」
リー・トンプソンとダイアー・ストレイツが印象的だった。中学生はリアルでも映画でも宇宙が好きだからね。この年はハレー彗星で話題になった年だった。夜中に起きて学校の友人と観測に行ったけれど、結局、見られなかったんだよね(ハレー彗星観測は夏の話ではないが)。

「ポリスアカデミー3/全員再訓練!」
1作目、2作目は学校の友人と見に行ったが、友人は3作目にして興味を失ってしまっていたので、これは父親と見に行った。

「おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!」と「そろばんずく」の2本立て
人気が下降気味のおニャン子と、人気を保っていたとんねるずという、「夕やけニャンニャン」絡みの2組の主演映画の2本立てだが、どちらもつまらなかった。しかも、妹と見るためと友人と見るためで2回も見たんだよね…。

ちなみに、「天空の城ラピュタ」と「続・名探偵ホームズ」の2本立ては、映画の日の割引料金だった新学期初日の9月1日に見ている。始業式の日はすぐに学校が終わるから、速攻で待ち合わせて出かければ2本立てでも見に行けたしね。

そのほか、夏休み映画ということでいえば、夏休みに入る前に、「ロッキー4/炎の友情」と「ハイスクール!奇面組」などが上映された「東映まんがまつり」も見ている。

こうやって思い出してみると、結構、映画を見た思い出って残っているんだな…。


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