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映画 プリキュアオールスターズF

かつて、プリキュア映画は春と秋の年2回公開となっていた。全ての年がそうというわけではないが、春が最新シリーズを知ってもらうことを目的にした過去シリーズとのクロスオーバー作品、秋が最新シリーズの劇場版となるのが一般的だった。

しかし、コロナの影響で2020年春に公開予定だった作品が秋に延期され、このローテーションが崩れてしまった。

そして、翌2021年は崩れたローテーションのまま、年2作の公開に踏み切ったが、思ったほどの成績はあげられなかった。そこで2022年からは年1回、秋のみに公開するという方針に変更された。そして、この1本集中作戦は見事に成功し、この年の「映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」は前作を大幅に上回る興行成績をあげることとなった。

本作は同作以来1年ぶりとなる新作だ。つまり、年1体制は維持されているということだ。前作がヒットしたからって、安易に年2体制には戻さない。今の観客の動向を見たら年1体制の方がしっかりと動員できるという判断なのだろう。



ただ、作品の構成自体は前作とは異なっている。前作はその時点での最新テレビシリーズ「デリシャスパーティ♡プリキュア」の劇場版という形を取っていたが、本作は最新シリーズ「ひろがるスカイ!プリキュア」の劇場版ではなく、同作を含む「プリキュア」シリーズのクロスオーバー作品、特に歴代シリーズのキャラが共演するオールスターズ作品と呼ばれるものになっている。しかも、本作はシリーズ20周年記念作品だしね。



そんなわけで、それぞれのキャラの見せ場=バトルシーンが延々と繰り広げられる構成となっているので、映画としての出来は決して絶賛できるものではない。



ただ、メタ的展開になっていた後半はちょっと面白かった。仮面ライダーや戦隊シリーズの劇場版やVシネ作品にメタ構造の作品が目立つが、それをプリキュアでやったという感じだろうか。まぁ、ライダーも戦隊もプリキュアも東映作品だから、そういう構成になっても何の驚きもないんだけれどね。

そんなわけで、初期シリーズのキャラやメタ構造は子どもが見たらつまらないと思うんじゃないかなという気もして仕方がなかった。



それにしても本作のキーとなるキャラを演じた種﨑敦美の演技力にはマジで感心してしまう。アーニャを演じている人がこれをやっているとは思えないしね…。

《追記》
ユナイテッド・シネマ豊洲で本作を鑑賞。豊洲って似非都民の街だから、こういうファミリー向け作品の上映時って、本当、劇場鑑賞マナーが酷いんだよね。この後、有明で用事があるから近場の豊洲で見てしまったが、他の映画館で見れば良かった…。

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