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蛍 無料単独公演

去年10月に予定されていた蛍の2ndワンマンライブは延期となってしまった。この前後にメンバーの卒業が相次いだので、ワンマンなんてやっている場合ではないと判断したのだろうと自分は解釈している。

そして、その延期されていたワンマンの開催は今年の9月と発表された。会場を抑える都合などがあり仕方ないとは思うが、ほぼ1年も延期なのかと思ったのが正直なところだ。

だから、いわゆる無銭ライブというイレギュラーなものとはいえ(当日は料金徴収)、その中間地点である半年ほどの時期で、急遽、蛍のワンマンが実現したことは歓迎したいと思う。

ただ、この無銭ワンマン(2ndワンマンとはあくまで別のイレギュラーなものということを強調したいのか、無料単独公演という呼称になっているが)が実現した経緯に関しては複雑な感情を抱いてしまうのも事実だ。

本公演は、蛍の全メンバー及び公式のXアカウント、全てが目標のフォロワー数に達成したことにより実現したものだ(本公演以外にも、その“ご褒美”として実現予定のものはあり)。

個人的には、地上・地下問わず、グループ全体・個々のメンバー問わず、運営サイドがSNSのフォロワー数、CDの売り上げ枚数、ビラを配った枚数、配信をした回数などをメンバーに競わせ、その目標値に達成したら、ファンやメンバーに“ご褒美”を与えるというプロモーションのやり方は好きになれない。

9時間1500円のように、個々のメンバーの人気・実力をSNSであからさまにして、メンバーやファンの競争心を煽るやり方なんて、その極みだと思う。今はやっていないが、AKBグループの総選挙もそうだ。

まず、こういう企画をやればメンバーもファンも疲弊してしまう。メンバーは自分の人気のなさを痛感させられるという意味で精神的な負担は大きいし、ファンは金銭的な負担も大きい。また、長時間配信を行うという点で言えば、しゃべるメンバーも視聴するファンもかなりの時間を犠牲にすることになる。

そもそも、お花畑の鳩山政権か、身の丈に合わない武道館公演をやったchuLaではないんだから、基本、何かをやるとなれば、それをやるための最低限の根回しはしているし、予算のめどはついている。

つまり、目標値に届かなくたって、“ご褒美”公演をやる会場は抑えているし、サブスク配信する楽曲だって既にレコーディング済みなわけだし、MVを撮る予算だってキープしているということだ。

そして、今回の蛍は全メンバーが目標値を超えられたからいいけれど、そうならない場合はもっと厄介なことも起きる。

目標を達成できたメンバーとそうでないメンバー。目標を達成できたメンバーのオタクとそうでないメンバーのオタク。それぞれの関係が気まずくなるからね…。



でも、そんな原則はどうでもいいやと思えるほど楽しいライブだった。



やっぱり、蛍って良い曲が多い。しかも、カッコいい系、可愛い系、ちょっとコミカル系と色々あるからね。



個人的にはカッコいい系の“Sickickdays”が一番のお気に入りだが、今年発表された新曲のうちの1曲“ナウオンステージ”もかなり好きだ。


音は@JAM EXPOやTOKYO IDOL FESVIVALのサブステージで鳴っていそうなエモいサウンドで、それに指原莉乃が得意とするアイドルとオタクの関係をうたった歌詞がのっているって感じだ。だから、オタクでこの曲が嫌いな人なんていないよねって思う。



そして、この曲でMVが作られていることが判明し、本公演で初披露された。MVの有無はいわゆる地下アイドル・ライブアイドルの格の上下の判断に使われることもあるが、このMVの出来を見ると、確実に蛍の格はワンランクアップしたように感じた。チェキ券が1枚1500円と決して安くない価格でも、ALTA KeyStudioを埋められるのだから、やっぱり、人気も実力もアップしていると思う。



そう言えば、これでキースタに行くの4週連続だ…。

そして改めて思う。やっぱり、蛍ってりりこちゃんが中心的存在だよねと。煽り担当=盛り上げ番長というポジションであることも影響しているのかも知れないが、蛍のライブを盛り上げてくれているのは間違いなく彼女だと思う。

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