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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

これからいいところなのにというところで終わった。まぁ、2部作(最近は3部作になるかもという報道も)の完結編として作られた作品の1本目だから、そういう終わり方にはなるのは予想通りだったが。

そして、こうした2部作(前後編)として作られた作品って、どちらかがつまらないか、両方ともつまらないということがほとんどだ。

本来なら1本の映画として完成すべき内容を尺の都合や、興行的な事情で分割しているのだから、そりゃ、1本あたりの出来がイマイチなのも当然なんだけれどね。

本作だって始まってからしばらくはドンパチやっているだけで全然内容のないつまらない作品だなと思ったくらいだしね。
まぁ、後半になってくると笑っちゃうくらいド派手なアクション・シーンが連発されるので退屈感は薄れていったけれどね。

それはさておき、途中でこれまでの展開を振り返るようなシーンがあって、今回の2部作or3部作は本当に完結編なんだなというのを改めて実感することができた。
2〜3年に1本のペースで20数年も続くシリーズになるとは思わなかったな…。
しかも、アメコミ映画みたいにリブートせずに同じメンバーで(出たり出なかったりというキャストや、途中で亡くなった人もいるが)、これだけの期間やってこれたというのは快挙だろうね。

同じ2001年にスタートした「ハリー・ポッター」シリーズだって、正シリーズは10年で終わってしまったからね…。

ハリウッドの長寿シリーズには英米合作で1962年にスタートした「007」シリーズがあるが、ボンド役は現在までに6人の俳優によって演じられている。「ワイスピ」のように原則同じメンツで20年以上続いた作品なんて異例と言っていいのでは?

まぁ、日本には1969年から1995年まで四半世紀にわたって渥美清がフーテンの寅を演じた「男はつらいよ」シリーズがあるけれどね(特別編や総集編プラス後日談の作品を除く)。

とりあえず、今回の「ワイスピ」完結編、2部作もしくは3部作となるのに、次の作品が公開されるのは来年ではなく再来年なのか…。

まぁ、「スター・ウォーズ」の旧3部作や新3部作は途中で話が終わっても次のエピソードまでは3年も待たされたから、それに比べれば短いけれどね。

ところで、「ワイスピ」シリーズといえば、サントラも毎回話題となるが、今回は完結編ということもあってか新曲でない楽曲も使用されているようだ。

ダディー・ヤンキーが2004年にリリースした“ガソリーナ”はまだリミックスだからいいけれど、マーキー・マーク・アンド・ザ・ファンキー・バンチ、1991年の全米ナンバー1ヒット“グッド・ヴァイブレーションズ”の使用には驚いてしまった。しかも、当時、コアな音楽マニアがバカにしていたようなダサい曲という扱いではなく、マイノリティ系の子どももノリノリになる曲として使われているんだからね…。時代とともに評価は変わるってことかな。まぁ、マーキー・マークがその後、俳優のマーク・ウォルバーグとして成功したことでこのヒット曲の印象も良くなったんだろうね。

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