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誰より圧倒的にわかりやすく十七条の憲法独自訳

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読めそうで読みにくかった十七条の憲法を独自訳。 そういう意味だったのか!と思わずうなずく「十七条の憲法」マガジン
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記事一覧

(独自訳)十七条の憲法(1〜4条)

一(ひとつ)に曰(い)はく、和(やわらぐ)を以て貴(たふとし)しとし、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ。人皆党(たむら)有り、また達(さと)る者少なし。是(ここ)を以て、或いは君父(きみかぞ)に順(したが)はず、乍(また)隣里(さととなり)に違(たが)ふ。然(しか)れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)ふに諧(かな)ふときは、事理(こと)自(おの)づからに通(かよ)ふ。何事(なにごと)か成らざらむ。

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(独自訳)十七条の憲法(5〜8条)

五(いつつ)に曰(い)はく、餮(あじはひのむさぼり)を絶ち欲(たからのほしみすること)を棄てて、明らかに訴訟(うたへ)を弁(さだ)めよ。其れ百姓の訟(うたへ)、一日(ひとひ)に千事(ちわざ)あり。一日すら尚(なほ)爾(しか)るを、況(いはむ)や歳を累(かさ)ねてをや。頃(このごろ)、訟(うたへ)を治むる者(ひとども)、利(くほさ)を得て常とし、賄(まひなひ)を見ては、讞(ことわりまうす)を聴く。便ち財(たから)あるものが訟(うたへ)は、石を水に投ぐるが如く、乏しき者の訴(うつ

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(独自訳)十七条の憲法(9〜12条)

九(ここのつ)に曰(い)はく、信(まこと)は是義(ことわり)の本(もと)なり。事毎(ことごと)に信(まこと)あれ。其れ善悪成敗(よさあしさなりならぬこと)は、要(かなら)ず信(まこと)にあり。群臣(まえつきみたち)共に信(まこと)あらば、何事(なにごと)か成らざらん。群臣(まえつきみ)信(まこと)なくば、万(よろず)の事(わざ)悉(ことごとく)に敗れむ。

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(独自訳)十七条の憲法(13〜17条)

十三(とをあまりみつ)に曰(い)はく、諸(もろもろ)の官(つかさ)に任(よさ)せる者(ひと)は、同じく職掌(つかさこと)を知れ。或いは病(やまひ)し、或いは使(つかひ)として、事を闕(おこた)ること有り。然れども、知ることを得る日には、和(あまなふ)こと曾(むかし)より職(し)れる如くにせよ。其れ与(あづか)り聞かずといふを以て、公(おほやけ)の務(まつりごと)をな防げそ。

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最終:独自訳して気をつけたこと感じたこと

本来はヤマトことばむずかしい漢文訓読調ではなかったのが意外でした。 もちろん、 資料によって漢文的に書き下した物もあります。 漢文の特徴漢文というものは、 中国語でも、話し言葉とは違い、簡潔にかつ美しくまとめられています。 ただし、 完結すぎるがあまり日本語に普通に訳した時に伝わりにくい箇所が多いです。 『日本書紀』はめちゃくちゃヤマトことばでした。 訳出は文章の全体を読むべし和を以て貴しとなす。

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