ちょこおは。初ぬいぐるみ化！の記録。
※2023年12月～2024年1月頃
株式会社アレスカンパニー様より発売された
アミューズメント専用数量限定プライズです。
現在は販売しておりませんのでご了承ください。
ちょこおは。ぬいぐるみに…？！
2023年3月7日、株式会社アレスカンパニー様より初めて「ちょこさん。」のプライズ用商品の検討のご連絡を頂きました。
2020年3月にLINEスタンプとして発売した「ちょこさん。」シリーズ。
全くキャラ設定や戦略等も考えておらず、まさにノープランで何となく作ってみたスタンプでした。
昔、我が家で暮らしていたにゃんこ達（当時4匹）の中にいた「ちょこ」をモデルにちょっとした遊び心でスタンプを作ってみたのが始まりでした。
「もふにゃん」の本の中でモブキャラで描いて気に入ったカットがあり、スタンプにしたのがきっかけでした。
（この表紙の中、本誌内にも「ちょこさん。」の原型になった子がいます）
爆発的大ヒット！！とは全然行かぬものの、思いの外じわじわLINEスタンプが売れ始め…低空飛行ながら、今や私の生活を支えてくれるまでの存在となりました。
30歳をすぎ、それまで連載していた挿絵の仕事が終了。
年齢的にもイラストレーターとしても不安になり転職活動を試みるも失敗。
どうにか食いつながねば…！！と、ダメ元でLINEスタンプ作りを開始。
当初、全然売れず、ほぼ諦めモードでした。。
キャラ設定も甘々（というか、何もない…皆無…）
こんな行き当たりばったりな状態で売れるわけもなく。
SNSでは万フォロワーさんがいるわけでもなく、鳴かず飛ばず。
そんな、なんとも中途半端な状態で作り続けていたにも関わらず、
有り難い事に気に入って下さってる方々もいてくださり…。
Twitter等を通してフォロワーさん方に応援してもらいながら地道にスタンプを作り続ける日々でした。
と、前置きが長くなってしまいすみません。
そんなこんなで、いつかぬいぐるみに！とか、何か商品化してとか…そんな夢も野望も全く描く事もなく。想像することもなく。
ご連絡頂いた時は「商品化…！？？」と、
最初はまさに寝耳に水、藪からスティック（BYルー大柴）状態でした。
はじめてのプライズぬいぐるみ化…？
実は、プライズの景品になったのは初めてではありませんでした。
2012年、イラストレーターとして名乗る前、会社員をしながら「ねこずらし。」というAppアプリのゲームのイラストを手掛けた際に、一度プライズのぬいぐるみになった事がありました。
しかし、当時も完全に棚からぼた餅、まさにビギナーズラック。
（気に入って下さった方がいて、商品化したいとアプリ会社に申し出があったとのことでした）
当時は、就活で迷走した結果何の興味も無い仕事に就いてしまい毎日辛かったので、まさか自分の絵で…？！と、色々びっくりなのと嬉しかったのですが、当時知識不足で契約まわりで失敗してしまい、少し（いや結構）苦い思い出にもなってしまい…
今回も不安になってしまい…。
自信が無い故、万フォロワーさんがいるわけでもなく、LINEスタンプが爆売れしている訳でもないのに「なぜ私に…？？」という気持ちも有りました。
しかし、ZOOMで担当者さんとその上司の方ともお話する機会も頂け、恐る恐る12年も前の苦い想いもお話しました。
少しの時間でしたがお話させて頂いて、不安も和らげる事ができ、「ちょこさん。」のプライズ化をお任せする事に決めました。
その時、なんで声をかけて頂けたのかお伺いしたら、「LINESTOREで目があったので…」と仰ってくださったのが、何となく嬉しかったです。
ぬいぐるみ作りへ。
やっと本題に。
ぬいぐるみ制作先に提出する立体用デザインは、担当者さんが作ってくださいました。私は立体にするには全然想像がつかなかったので、経験者であるプロにまかせるのが一番。
「ねこずらし」の際は一切監修等させてもらえなかったので、今回は制作段階から携われる事がとても有り難かったです。
はじめての監修（初代）
初めての監修用ぬいぐるみサンプルが完成し、届きました。
なんとも言えない…抜けた表情（笑）
これはこれでかわいい。
悪くはない。
かわいい…
かわいいのだけど…うううううん…
なんか違う…
しかし…どこをどう直してもらったらいいのか…
そして、どこまで自分の納得いくくらいまで修正できるのかも未知。
せっかくこうして完成しているので、
修正をお願いするのも何だかちょっと言いにくい。
担当さんにめんどくさい奴と思われるかもしれない…
ウザがられるかもしれない…
でも、何か…違う…（ぼんやり）
今の漠然とた状態では相手もどう直していいかわからないだろし、
どう伝えればよいのか…
最初のLINEスタンプの副題でもあった「目でうったえる猫」。
ちょこさんにとって「目」が一番のチャームポイントである。
ここは妥協したくない…。
目、耳、口の位置を模索。
そして、勇気を出して修正案を提出。
最初の状態の目では虚無感ありすぎて（これはこれで良かったのですが）
目の「グリグリ感」をどうしたら…と悩んでいたら、
まさかの前回の「ねこずらし」のぬいぐるみが役に立ちました…。
結局かなり細かい修正案を出してしまい…
ミリ単位での修正…
かなりウザい作者となってしまったのでした。。
2代目が届く。
めちゃくちゃ変わった…？！！
とてもかわいくなって返ってきました…！！驚！」
担当さんが制作の方に一生懸命伝えて下さったのか、
制作の方が一生懸命頑張って下さったのか…？！
自分のイメージ以上にかわいくなって返ってきました！！
面倒くさい人と思われてでも、修正お願いしてよかった…と。
でも…
ちょっと…顔のカタチが…丸すぎるような
ちょこさんにしては、かわいすぎる（？）ような
プリティすぎる…
何か…あと、ちょっと…何かが…
惜しい…気がする…（またぼんやり）
ダメ元で、担当さんに再度ご相談。。
顔の輪郭と口を１mm下げるという数ミリ単位の修正。
工場で大量生産になるし、ミリ単位の修正は変わるかどうかもわからないし
誤差の範囲になってしまうかも…と、ちょっと懸念の色を見せつつも、
「最後の修正」という事で、もう1回だけ微調整をして頂ける事になりました。随分わがままを聞いて頂き、担当さんには本当に感謝です。
完成！！（3代目）
当初の自分の想像以上の完成度で、
とーーーってもかわいい姿で無事完成しました！
担当さん始め、製造の方々、営業の方々、ゲームセンターの方々、
この企画に携わって尽力下さった全ての方に感謝申し上げます…！！
皆様のおかげで、こんなかわいいぬいぐるをファンの方々に届けることができました。本当にありがとうざいました！！！
そして、プライズ化に関して相談にのって頂いた作家様方、その節はお話聞かせてくださってとても助かりました。
ありがとうございました…！（いきなり不躾なDMをすみませんでした…！）
ぬいぐるみの販売からもうすぐ1年。
今も可愛くおめかししたぬいぐるみの写真や、お出かけ先に連れて行ってくださってるお写真の投稿を頂け、大切にして下さっているのを見ると本当に嬉しい気持ちになります。
お話頂いた当初は、もっと生産数も多くて、他にも色々とご提案も頂いていました。（それくらい期待頂いていたのだと思うと、本当に有り難い話なのですが）実際は、知名度もなく私の力不足のせいでなかなか置いて頂ける所も見つからず随分苦戦されたようで（直接言われた訳ではないのですが、察し…；）各関係者の方々にもご迷惑をかけたのでは…と。
当初の発売時期からもどんどん延期になり、販売数もどんどん減り…企画もどんどん小さくなってしまい、販売施設もかなり地域限定となってしまい、少し残念な事もあったのですが…
ですが、発売後は手に取って下さった方々がお写真等投稿して下さり、嬉しい生のお声をたくさん頂き…。
とてもとても嬉しい経験をさせて頂きました。
遠方からわざわざ挑戦しに行って下さった方、
ゲームセンターで頑張って下さった方など…
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私の力不足で、地域限定となってしまい、欲しいけれど手に入らなくて、
他の方の写真見るのも悲しくなる…とDM下さった方もいて、
メルカリで高額なものを買ってくださってる方もお見かけしてしまったり、
そういった方々には大変申し訳なく感じています。。
次の機会あれば…！！！
と、思いつつ、なかなかSNSでバズる事もなく…
LINEスタンプもランキング上位に行きヒットする事もできず。
相変わらず低空飛行、鳴かず飛ばず…ではありますが、これからも地味にでも地道に続けていけたらと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
（おわり）
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