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「太陽工業Presents 夏休みの自由研究に防災を学ぼう」

7月28日、夏休みの自由研究にもピッタリな防災教室が淀川区役所で開かれた。淀川区に大阪本社を置く太洋工業によるイベントだ。
 
太陽工業は膜を使った構造物のリーディングカンパニー。
東京ドームや埼玉スタジアムなどの屋根に使われている「膜」のメーカーだ。テントの開発からスタートし、ミゼットの幌、そして1970年に開催された大阪万博では、月の石が展示されたアメリカ館など数々のテント施設を手掛けた。
最近では、新型コロナウイルスの感染拡大によって高齢者施設の入居者と家族が面会できるよう、宇宙服のような防護スーツを製作。
去年5月、母の日を前に高齢者施設に入居している母親と、この防護スーツを着た家族が面会することができた。
 
そんな太陽工業は、防災面にも力を入れている。
水害の際、建物への浸水を防ぐ「止水パネル」や避難所用の「パーテーション」などを販売している。

太陽工業のデルタパネル

「デルタパネル」は非常に軽く、設置も簡単。ファスナーで連結することができる。

クイックパーテーション

「クイックパーテーション」は、ゴルフバッグくらいの大きさに畳むことが可能だ。組み立ては、持ち手をひっぱるだけ!2人で1分以内に広げることができ、避難所でのプライベートを確保できる。

さて、このイベントは午前と午後の2部制になっていて、私がお邪魔した午前の部には、小学校3年生~6年生の親子づれ3組が参加した。
防災士さんによる講演では「南海トラフ巨大地震の発生確率が40年以内に90%」などを紹介。
「40年以内ということは10年後、20年後かもしれないけど、明日かもしれない。自分の命は自分で守ることをまず意識しよう」という話に、子どもたちは真剣に耳を傾けていた。

そして、ここからが工作の時間!ビニール袋で雨合羽を作る。
ゴミ用の45リットルのポリ袋に切れこみを入れていくだけで、
頭からかぶれる雨合羽が出来上がった。

いざという時のために、自分で身近なものを使って何でも作ってみるというのは、とても意味のあることだと思う。

参加者は「子どもには、いざという時に自分の身を自分で守れる人に育って欲しい。生きていれば必ずまた会えるから。」と話していた。

あらかじめ防災マップを見ながら、避難場所などを話し合っていただきたい。そして、危険な場所で家族を待たずバラバラに避難するのが有効だ。

こういうイベントや取り組みは、夏休みの子どもたちにとっては自由研究が1つ出来上がるし、何より「いざと言う時にどうするか?」を話し合うきっかけになる点で意義深いと感じた。




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