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納得の仕事(自身の社会人経験)

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2024年7月の記事一覧

納得の仕事 2.社会人一年生

社会人一年生 配属と仕事の現場へ  東京での新入社員研修を終え、大阪に配属された社会人一年生に与えられた仕事は、情報システム開発の現場での作業でした。  情報処理の中核である汎用コンピュータは、研修で色々勉強はしたものの私にとっては、簡単には操作できない得体の知れないものであり、怪物でしかありませんでした。 上司、先輩から色々指導は受けるものの、操作に馴れるだけでも数ヶ月を必要としました。  私が配属されるより以前から情報システムの開発に携わっておられた顧客担当者の方が

納得の仕事 1.千里万博の年

社会人になったころ  半世紀以上も前になりますが、1970年の春、大阪千里で万博が開催されていた年、大学を卒業した私も希望に燃えて社会への一歩を踏み出しました。 学園紛争でどこの大学も、闘争生々しい状況の中、何とか開催された卒業式を無事終え、真新しいスーツで入社式が行われる東京に向かったことは、今も鮮明な記憶です。 その6年前に開業した東海道新幹線への乗車は、新しい門出に相応しい感覚を得ました。  右肩上がりの日本の産業や経済に背中を押され、汗水を流して働くのが当然と