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第41回皆生トライアスロン 完走

前日からの準備

土日月の三連休と重なったので、家族と一緒に現地に行くことにした。家族は出雲大社、足立美術館、鳥取砂丘を観光予定。私は土曜日の午後の選手登録と説明会からレースモードで、日曜はレース、月曜は元気だったら観光に合流予定。
羽田から飛行機で米子鬼太郎空港へ、羽田空港は6:55発。連休で駐車場は混雑が予想されたので、4時半に自宅を出て羽田には5時過ぎに到着。まだ駐車場は空いていて予定通り駐車できた。
自転車は将来の海外レース参戦のパッキングの練習を兼ねて、プラダンで輪行箱を作って、ペダル、ハンドル、サドルを外してパッキング。空いてるスペースにヘルメット、シューズ、ウエット等を入れて重量はちょうど20キロ。
羽田空港のバイクの預け入れの検査はX線ではなくて開披検査で、CO2ボンベを2つサドルに付けていて、容量がボンベに書かれていなかったので少し時間がかかったが、サイズが小さいので問題なし、という事で預け入れ終了。
保安検査が混雑するというアナウンスもあったので、6時前に保安検査場を通過したが、エアサイドはすでにかなりの混雑。空弁を売っている売店やレストランは6時から営業だけど、5分前には既に行列ができていた。混雑する店内で6時すぐに空弁をゲットしてバスゲートへ移動。
飛行機は定刻5分遅れで出発し、米子鬼太郎空港に到着。日産レンタカーで車を借りて、出雲大社へ観光に出発したのだが、意外と道が混んでいる。この感じだと出雲大社で観光していると14時からの選手登録に間に合わなそうだったので、今日の観光は足立美術館に変更。昼飯は美術館でカレーライス。その後近くの古い神社や観光地を巡って、14時半に米子コンベンションセンターで車を降りて家族と別れ、選手登録と説明会参加。前後にゼッケンをつけるというローカルルールなので、ランで着替えてTシャツの前後にゼッケンをつけようか、と考えていたけれども、会場で前後にゼッケンをつけられるゼッケンベルトを売っていたので、それを買ってトライウエアで走ることにした。
その後皆生温泉のホテルにバスで行って、家族に手伝ってもらいながらバイクを組み立て、海岸までサイクリングをちょっとした。
夕飯は豪華な温泉ホテルの夕食を食べる。

補給戦略

今回は家族と一緒に観光してホテル宿泊なので、食事はケトジェニックには拘らずに、普通に炭水化物を摂ってみる事にした。一応食べる順番は工夫して血糖値が急激には上がらないようにした。レース中はバイクでエネモチ3つ、MCTゼリー3つ、モルテンパウダーを2ボトル、後はエイドステーションでコーラ、スポドリ等を適当に食べるという戦略。前日と当日の朝から普通食を食べれば体にグリコーゲンが入るだろうから、糖質代謝と脂質代謝がハイブリッドで働けば完走できるだろうと考えた。

スタート前準備

スタートは午前7時、例年は1000人が同時スタートだったそうだが、今年はゼッケン番号でほぼ二等分して、前半が7時スタート、後半は7時5分スタート。
4時すぎに起床してホテルで湯豆腐、干物、味噌汁、ご飯、という普通に豪華な朝食を食べる。会場には5時に行き、バイクをラックにかけて、昨日の登録時にもらった2つの袋に、バイクグッズとラングッズを入れ、バイクラックとは別の場所にある荷物ラックにかけておく、後は今着ている着替えをゴールまで運んでくれる残りの1つのバッグに入れて、袋を運ぶのに入れてきたリュックは体育館に置いておくだけ、ウエット、スイムキャップ、ゴーグルを持ってスイムチェックへ。

朝日が眩しいトランジット会場

スイム

ノーバトル宣言の後のスタートまでの間は知人と談笑し、スタート前に前列の方に移動した。多分全体よりはスイムは早い方だと思ったので、後方スタートで前を抜きながら泳ぐより、前の方でスタートした方がバトルが少なそうと考えて、前列の右端からスタート。
今回は袖なしのウエットで参加。ウエットなしも考えたけれど、ウエットを着たほうが体が浮くので楽かと思い、袖なしウエットを選択。水温は適温で水も透明度が高く。泳ぎやすい。往復コースなのでバトルになるかと思ったが、割とコース幅も広くてあまり人とぶつからずに泳げる。半分の地点で時計を見ると28分。自分としては上出来なペース。その調子で泳ぎ切ってスイムは57分30秒で終了。
砂浜を上がった芝生の手前にシャワーがあったので、そこでシャワーを浴びてウエットも脱いでT1のトランジへ。いつものレースのくせでバイクラックの場所に行きそうになったが、マーシャルの人に荷物ラックに行くように声をかけてもらえたので、荷物ラックに無事に行けて、トライウエアの上にビブショーツとバイクジャージを着て、靴下履いてバイクシューズを履いて、ヘルメット、ゼッケンベルト、サングラスをかけてバイクラックへ。やはり早かったようで、バイクラックにはまだ沢山バイクが残っていた。

バイク

バイクスタート直後に水色の皆生トライアスロンボトルを配っていた。これがあるなら自分でボトルを準備しなくても良かったかな、と思いつつ、いやいやモルテンは無いよな、と思いながらスタート。スタートしてすぐにパワーとケイデンスが表示されていない事に気づく。ちゃんと充電をしていたのに、何故?と思い、サイコンを色々いじってみたけど、全然反応せず。これは心拍数だけを目安に行くしか無い、と気持ちを改めて走る。最初は川沿いの平坦だけど、向かい風でスピードは出ない。帰りはきっと追い風だ、と思いながら淡々と漕ぐ。大山近くの登りが長い事はコースマップを見て分かっていたが、実際に走り出すとかなりきつい登り。ギアは前が52-36で後ろが12-27だったけど、この組み合わせではギアは使い切る感じ。登れど登れども中々坂は終わらない。まさかこんなにきついとは、と思いながらも登り終え、下りはかなり快適に飛ばす。その後は有名なアップダウンが連続するジェットコースターコース。暑いのでエイドステーションには全て寄って、頭から水をかけてもらう。また、3つ目のエイドステーションからはコーラを取り始める。少し気の抜けたコーラが美味い。その後もアップダウンの多い厳しいコースが続く。エイドステーションでは、頭から水をかけてもらい、スポンジも体の前と後ろに入れて走る。それでも少し走るとスポンジは乾いてしまい、エイドステーションでもらった水をかぶりながら走り続ける。後半の河川敷コースはラッキーな事に追い風で気持ちよく走れる。バイクは5:59:20で終了。かなり遅い。少し楽をし過ぎた感じ。

ラン

T2でバイクをラックにかけて、荷物ラックでバイクジャージとビブを脱ぎ、靴下を替えてランシューを履き、ゼッケンベルトを交換してから、帽子とサングラスを被ってランスタート。ランスタートの計測地点がよく分からなかったので、もしかして飛ばしてしまったかも、と1キロ走った所で気がついたが、流石に戻る気力はなくて何とかなるだろうと、走り続ける。走り始めは14時だったので、かなり暑い。多分気温は35℃以上ある感じ。皆生トライアスロンは交通規制がされていないので、運が悪いと信号で待たなければいけない。これがなかなかリズムが乱される。エイドステーションでは水を頭からかけてもらい、氷を口の中につっこみ、更にスポンジと氷を服の中に突っ込んで走る。途中で歩道橋を登る所があり、疲れた足にはきつかった。また、地下道を2回通る所もかなりきつい。コースはフラットだけれども、海岸線や広い道路が多く、先の方まで人が走っているのが見える。あんなに遠くまで行って折り返すのか、と心が折れそうになるが、あまりそういう事は考えずに、淡々と走る。途中で見慣れたレンタカーを見つけた。何と出雲大社観光帰りの家族が応援に来てくれた。良くもこんな長いコースで見つけられたな、と思いながら応援に感謝。その後もエイドステーションでかなり豪快に水をかけてもらえたのは助かったが、靴の中が水浸しで足の裏に豆ができているのを感じた。これはどうしようもないので、気にせずにひたすら走る。沿道には氷を配ってくれる人や、シャワーで水をかけてくれる人もいて、本当に助かった。30キロ過ぎには陸橋が現れた。「この先陸橋を渡ってくださーい。」と言われたが、登りも下りも急できつかった。最後のエイドステーションで、「これが最後のエイドです。」と言われ、少しペースを上げて走る。最後は競技場でゴール。ランは4時間23分とまずまずだった。ゴールタイムは11時間20分と、日暮れ前に帰って来れた。

ゴール後

ゴール後は氷嚢を2つもらい、完走賞のタオルをもらって記念写真を撮ってもらった。その後アイスキャンディやスポーツドリンク、スイカ等をたくさん食べて、シャトルバスでバイクが置いてある所まで戻り、荷物を集めてホテルに戻った。家族と無事に完走を祝いながら食べる夕食は美味しかった。

総括

初めての皆生トライアスロンは灼熱の皆生だった。伝統ある大会を無事に完走できて良かった。5月6月と海外出張が続き、あまり練習はできていなかったが、出張先が高地だったので、図らずも高地トレーニングができていたのが無事に完走できた要因の一つかもしれない。補給についても予定通りバイクで十分に取れたのと、普段のケトジェニックダイエット生活で脂質代謝になっているからハンガーノックにも全くならず、最後まで気持ち良く走れたのが収穫。
交通規制がされていないトライアスロン大会は初めての経験だったので、バイクコースで車に抜かれたり、信号待ちをしたりと、初めての事ばかりで驚いたが、地元に根ざしているこういうレースもまた楽しかった。
また来年も出たい大会となった。

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