ここで紹介している予備試験論文試験の過去問は、私、高野泰衡が個人として新たに作成したものです 現在、入門講座を担当している加藤ゼミナールで使用されているものとは全く別の答案です ここで答案例を紹介するのは、答案にはいくつかのバリエーションがあり、その一例として参考となればとの趣旨によるものです これ以外の答案を否定したり、批判するものではありません また、加藤ゼミナールの入門講座では、加藤ゼミナールの答案を前提に講義を構成しており、講義の一貫性をしっかり保っております
【高野の悩みどころ】 ⒈ 甲が、VにA口座へ50万円を振り込ませた行為について 甲の罪責 ① 詐欺罪になりそうだが客体は現金と預金債権のどっちか? 1項詐欺か、2項詐欺か? ② 詐欺罪の構成要件該当性を検討 問題文の事実3(嘘の内容)が割と詳細だが、これをどうとらえるか?(何を考えさせようとしているのか) 乙の罪責 ① 本件の詐欺行為に関して共謀共同正犯が成立するのか? 従前の共謀の範囲内か(犯罪態様の類似性や乙の準備した部屋などの使用(事実3))、共謀の範囲外の甲独