カラーリングの難易度
これはこれは、昨日にもまして冷え込みが強くなっております群馬。
冷たい雨とはなかなかメンタルを抉ってくれます。
さて、ネイリストのお仕事シリーズ、本日も参ります。
本日は「カラーリングの難易度について」です。
なんとまとめたらよいか分からずこういったタイトルにしたのですが、要はオーダーいただくメニュー(長さだしは含みません)の難易度といったことです。
私はネイリストになる以前、サロン通っていたころは
「ワンカラーはシンプルにぬるだけ」
「フレンチは塗るところ少ない」
「マーブルは色も多いし難しそう」
「グラデーションは難易度たかそう」
そういった簡単なイメージを抱いておりました。
当時、群馬県のネイルサロンの多くは
・ラメグラデーション
・ワンカラー
が初回割引になったり、サービスメニューとして提供されていることが多かったように感じます。
ワンカラーはシンプルだしなんとなくわかる。
でもラメグラデーションて大変じゃない?そんな風に思っておりました。
そして実際自分がネイルを学びはじめると、そのからくりやおかしなところに気づきました。
まず、ラメグラデーション。
これは難易度が比較的低い。といっても色にもよります。
・ベースカラーが無色でカラーラメを含むジェルカラー
・粉上のラメ
でのグラデーションは思ったよりも難易度が低かったです。
おそらくこれは、ラメの粒子が荒いがゆえにムラになりにくく、さらにラメの輝きがあるのでなんとなくグラデーションが出来上がるのです。
逆に顔料濃度が濃いジェルカラーや黒、ボルドー、ネイビーなどダークトーンのジェルカラーはグラデーションの難易度が非常に高いです。
そしてワンカラー。
これは考え方によるなと思います。当時は「フォルム形成」という言葉があまり浸透しておらず、それこそ塗るだけという印象のワンカラーであった気がします。
そういう考え方であれば、
・はみ出さない
・キューティクルラインは整えて綺麗な曲線にする
これくらいしか気を付けなくて良いんですね。
そうなると難易度の低いメニューとなります。
しかしながら、現在は「フォルム形成」というものがかなり浸透し、ワンカラーの難易度が非常に上がったように感じます。
かなり過去と現在で極端な書き方をしておりますが、当時もきちんとフォルム形成を意識し、非常にクオリティの高いワンカラーを提供されているネイリストさんも勿論いらっしゃいました。
「フォルム形成」により、なぜそんなに難易度が上がるのかということですが要は言葉通り、爪の形を綺麗な状態に作り上げるということをするからです。
これはただ塗っただけでは成り立ちません。
私もこれについては現在も精進中ではあります。
爪は横から見たとき真ん中あたりが小高くなる綺麗な弧を描きます。
そして爪先から見たときも同じく綺麗な弧を描きます。
これって普通の事に思えるかもしれませんが、もともとのお爪が反り返っていたり、ガタガタしていたりすると結構な技術を問われます。
フォルムを綺麗に調えたワンカラーと、フォルムを気にせず塗って仕上げたワンカラーで大きく違いが表れるのはジェル表面の艶です。
綺麗なフォルムの爪は艶(光)に歪みがありませんが、フォルムが整っていない爪は艶(光)に歪みが出るのです。
これ、本当に細かいと思われるかもしれませんが仕上がりがかなり違います。
ワンカラーの難しさそしてきちんと仕上がったときの迫力と美しさを求めるとその難易度はぐっとあがるのです。
次にマーブル。
これは思っていたよりも難易度が低く面白いものでした。
筆の加減で表情が何度もかわるので仲良くなれなそうだなぁと思ってましたがそうでもありませんでした。
現在はニュアンスアートを流行っていることもあり、このマーブルは楽しく活躍させていただけてます。
最後にフレンチ。
これは塗る面積が少ないからなんて思っていた私を恥じます笑
コンテストの課題になるくらいクラシカルでありスタンダードであり難儀なスタイルなのです。
いまだにオーダー頂戴しますと背筋がピンと反応します。
きっとこれからもこれは変わることのない現象なのだと思います笑
もともと丸みのある爪に湾曲したしなやかなラインを爪の形にあわせて描いていくって本当に難しいんです。
たまにですが「フレンチだから早く終わるんじゃないの?」と尋ねられることがありますがそんなことは全くありません。
どの程度の仕上げに持っていくかにもよりますが、間違いなく難しいオーダーであります。
かなーり大雑把に難易度やその印象について綴りましたが、細かいことまで考えたら難易度は使用する材料や道具によってもかなり異なります。
あくまでも大雑把にその印象のお話をまとめたという記事ですので悪しからず。
本日はかなり大雑把なイメージで勘違いされやすい難易度のお話でございました。
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