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鴨川シーワールドへ行ってきた

先日、急に思い立って鴨川シーワールドへ行ってきた。

きっかけは、このツイート。

何を隠そう僕は海の哺乳類が大好きで、小学生の時に千葉の鴨川シーワールドでシャチを見て一目惚れ。以降、しばらくは毎年かの地へ通うほどハマったことがある。学校では絵画の時間にシャチの絵を描いて、それがコンクールで「特選」を取って県大会(?)に選ばれたり、同じ頃に初めて見た洋画『オルカ』(シャチが人間に復讐するストーリー)を見てトラウマ級の衝撃を受けたり。

* サウンドトラックは、昨年逝去したエンニオ・モリコーネが担当

シャチに関するエピソードはいくつかあるのだが、それはさておきシャチと同じくらい、鴨川シーワールドで出会って頭から離れなくなったのがシロイルカ、通称ベルーガだったのだ。

丸いおでこと、ちょっと微笑んでいるような可愛らしい顔、そして全身真っ白の美しいフォルム。鴨川シーワールドへ行くたび、シロイルカが展示された水槽へ直行していつまでも食い入るようにその優雅に泳ぐ姿を見ていたものだった。

あれだけ夢中になっていた鴨川シーワールドへ、どのタイミングで行かなくなったのかあまりはっきり覚えていない。その後、野鳥に興味を持つようになってトキが見たくて夏休みは佐渡島へ行くようになったりとか、自分の興味が別に移ってしまったのかも知れない。でも、鴨川シーワールドとシャチとシロイルカのことは、大人になってからもずっと記憶の片隅に残り続けていたのだった。

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最後に鴨川シーワールドへ行ったのは、今から20年以上前。あれは一体なんのタイミングだったのだろう。それももうほとんど覚えていないのだけど、確か結婚するかしないかくらいの頃に、当時の妻と妹と3人で遊びに行ったのだと思う。相変わらず鴨川シーワールドは最高で、シロイルカは可愛くて、シャチは小学生の頃見た時よりも多彩な芸を身につけ僕を魅了した。

「またすぐ遊びに行こう」と思っているうちに気づいたら世紀が変わり、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが再始動を果たし、どんべえと暮らすようになっていた。コロナ禍になり、全国の(否、全世界の)美術館や博物館、水族館が苦境に立たされる中「鴨川シーワールドは大丈夫かな……」と思いながら、なかなか行くタイミングが掴めずにいた時に「シロイルカの赤ちゃん、一般公開」のニュースだ。

気がついたらチケットをネットで購入し(現在は日時指定前売り券を購入するシステム)、レンタカーの予約をしていた。当日は朝7時に出発、東京湾アクアラインを利用しおよそ2時間半、ついに鴨川シーワールドへやってきた。

園内に入った途端、記憶の蓋が全開になって目眩がした。

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子供の頃に来たときはもっと広大な印象があったけど、タカアシガニやクラゲなどが展示された入口すぐにある水族館も、シロイルカが展示された「マリンシアター」も、イルカのショーが見られる「サーフスタジアム」も、シャチのショーが見られる「オーシャンスタジアム」も、ウミガメやクマノミ、エイなどが見られる「トロピカルアイランド」も昔のまま、そこにあった。

気づけば今回も、それぞれ1日3回ずつ行われるイルカとシャチのショーを全公演観て、閉園ギリギリまで水族館をくまなく見学して、グッズをアホみたいに爆買いしてしまった。

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コロナ禍での営業とあって、トレーナーさんは全員マスクをしながらイルカやシャチたちに指示を出したり水槽に潜ったり、私たち観客に解説したりしていた。終始笑顔を絶やさず行動していたけど、あれ相当大変だと思う。平日にもかかわらずお客さんも割と入っていて、「ガラガラで寂しいことになっていたらどうしよう……?」と行く前に心配していたことは杞憂だったので安心した。

イルカのショーももちろん素晴らしかったが、やはり圧巻はシャチのショー。「天才シャチ」と名高いルビーをはじめ4頭のシャチが、トレーナーさんたちと抜群のチームワークを見せながら、様々な芸を見せていく。

シャチのショーはポンチョを着込んで参加しないと全身ずぶ濡れになるくらい、物凄い水しぶきが飛んでくる。お客さんも全員それをわかった上でその場にいるのだが、久しぶりに体験したらとんでもなかった。ショーが開始して5分も経たないうちに靴もズボンもバッグもiPhoneもグチョグチョ(笑)。周りにいるお客さんも悲鳴を上げながらどこか嬉しそうだった。

朝10時前に到着して、水族館とイルカショーとシャチショーを3回ししていたらあっという間に閉園時間の16時が近づいていた。本当はアシカやオットセイのショーも見たかったし、水族館ももっとじっくり見学したかったのだが、楽しみはまた次に取っておくことにしよう。

次回は「20年後」なんてことにならぬよう、出来れば年1のペースで遊びに来たい。久しぶりに来て思ったが、やっぱり鴨川シーワールドは僕の原点というか、何かに夢中になることの楽しさを教えてくれた最初の場所だったことを思い出した。

トレーナーさんももちろん、この20年の間に何度か世代交代しているのだろう。小学生の頃は、鴨川シーワールドのトレーナーになるのが夢だったな。そういえば、あの頃はイルカと混じってゴンドウクジラもショーに参加していたと記憶しているが、彼らはどこへ行ってしまったのだろう。イルカが華々しくショーをやっている間、隣の水槽でまったり泳いでいる補欠(?)のイルカたちが、今回も気になってショーの間も何度かそちらに目が行ってしまった。

今回の最大の目的だった、シロイルカの赤ちゃんももちろん観てきた。「かりんとう」みたいでメチャメチャ可愛かった。

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