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チーム「どんべえ介護プロジェクト」結成!

ある時からどんべえの食欲が急激に減退し、寝ている時間も増えてきたことを前回の記事で書きました。

病院へ連れて行ったところ、2日にわたって日帰りの「検査入院」となり、血液検査やエコー検診など念入りにしてもらったら、少々深刻な状態にあることが分かりました。

大きくわけて、3つの問題。

・ 赤血球の量がものすごく減っており、それにより貧血が起きている。
・ もともと良くなかった腎臓の数値が上がり、水分が摂れていないことも相まって脱水症状気味になっている。
・ 脾臓にあった2センチほどのおでき(腫瘍)が、悪性である可能性が高い

その上で、足りていない栄養を補給するため、静脈からビタミン点滴を行い、増血剤と食欲増進剤も打ってもらいました。 週明けからは、必要とあらば自宅でも皮下点滴で水分補給しつつ、手作りフードと「キドナ」(栄養補給のための流動食)を少しずつ与えて以前の食生活に戻るよう、しばらく様子を見ることに。

厄介なのは、脾臓にある腫瘍です。高齢のどんべえに全身麻酔をするのは難しく、摘出はおろか、良性か悪性かの判断も事実上不可能。ただ、これが悪性の場合、なんらかのはずみで出血などしたら、たちまち死亡してしまう……とのことでした。

しかもそれがいつ、どんなタイミングで起きるのかは「神のみぞ知る」状態。もしかしたら今すぐ訪れるかも知れないし、このまま寿命まで持つかも知れない。「こればかりは何とも言えない」そう。

この話を先生から伺ったときは、正直ショックでした。食事や水分の管理は飼い主がなんとか出来る部分も少なからずあるけど、お腹の中で起きていることをコントロールすることなど出来ない。ある意味、天に運を任せるしかないのです。

かといって、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。くよくよしていたらすぐどんべえに気づかれるし、とにかく自分たちに出来ることをやるしかないのです。

しばらくは長時間の留守番をさせないよう、どんべえをよく知る家族3人でチームどんべえ介護プロジェクト」を結成、協力し合いながら世話をすることになりました。

フリーランスで不定期な外出の多い私に代わり、ある程度は自身の裁量でスケジュール管理ができるパートナーと、リモート業務などで多少融通の効く前妻が、私の留守中にどんべえの「訪問介護」をしてくれることに。

現在は3人でLINEグループを組み、どんべえの様子(食餌の量や輸液の量、薬の投薬の確認など)を共有しています。

深夜の徘徊や夜鳴きもアグレッシブになり、いったん寝たり倒れたりすると、自力で立ち上がれないから起こされるまで騒ぎ出す……等々、前々から1人で面倒を見るのはあまりにも大変な局面に入ってきていたので、こうやって苦労やストレスを共有し、お互い励まし合いながら介護ができる体制になって心底ほっとしています。

チームの2人には感謝してもしきれない。というか、この感謝をどう伝えたらいいのか途方に暮れています。どんべえも、みんなに愛されてて本当に幸せものだね。

この先、どんべえの食欲は無事に戻るのか。赤血球の量が増え、腎不全の進行を抑えることができるのか。そして脾臓の腫瘍はこのまま大人しくしていてくれるのか。どれも現段階では皆目見当がつきません。

まずはどんべえの食欲を戻すことをミッションに、チームで力を合わせて頑張りたいと思います。

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