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みんな知ってる?東京に3つある「町」の一つ「瑞穂町」に行ってきたよ(vol.1 「激安ラーメン店で腹ごなし」編)

普通のまちを歩いて記録するマガジン』では僕がこれまで行ったことのない場所から優先的に散策してきていますが、今日訪問した場所も一度も訪れたことがない場所。そして多くの人が訪れたことが無いのではないかと思う東京のブラックボックス「瑞穂町」に行ってきました。

市でも区でもなく「町」です。東京に3つしか無い町(自治体として)の一つ、瑞穂町。じゃあ他の2つはどこなんだ?となるわけですが、日の出町と奥多摩町です。そんな瑞穂町。瑞穂町には駅が一つしかありません。JR八高線の「箱根ヶ崎駅」が瑞穂町唯一の駅。中央線で立川まで行き、青梅線に乗り換えて拝島で降り、八高線に乗り換え。けっこうめんどうだ。八高線って八王子〜高尾のことかと思ってたけど群馬の高崎のことなんだな。2時間くらい乗れば拝島から高崎に行けるみたい。

(ボタンを押さないと開かないドア)

(隣は福生市の「東福生駅」と埼玉県入間市の「金子駅」)

箱根ヶ崎駅に瑞穂町の特産品が陳列してあった。狭山茶とシクラメンが有名らしい。あとはだるまと村山大島紬。八高線の終点である高崎もだるまが有名。古くから文化交流があったんだろうか。

いや、しかしのどかだなぁ。

駅前も特に何もない。

箱根ヶ崎は「箱根ヶ崎宿」を由来としている。青梅街道と日光脇往還(千人同心街道)が交差する場所としてかつては盛えたようだ。確かに歩いているとなんとなく街道だったんだなぁというのを感じる。立ち並ぶ家や商店などから。いまはすっかりおとなしい。人が全然いない。

街道沿いに建つ古びた自転車屋さん。もう何年もやってない雰囲気。「世界を結ぶ丸紅飯田」「丸紅山口自転車」と書かれているが、調べてみたところ、台東区にあって大手と互角に渡り合った山口自転車が、1963年に倒産し、その後、丸紅傘下として再建が図られたようで、その頃の社名が「丸紅山口」のようだ。そして丸紅自体のその頃の社名は「丸紅飯田」と言うらしく、この自転車屋さんの看板のような形になっているみたいだ。というわけで、この看板は1960年代後半から1970年代に作られたもののようだ。50年くらい経つのかな。


時間は13時。お腹がすいた。奥多摩や狭山と言えば蕎麦やうどんだが、なんとなく他のものを食べたい気分。とはいえお店が全くない。しょうがないのでGoogle先生の力を借りて一軒のラーメン屋をピックアップした。町のラーメン屋といった感じの「雀雀亭(ちゅんちゅんてい)」。ちょっと入りにくい佇まいだが、お腹もすいてるので思い切って入店。

おじいさんがお水を出してくれ、おばあさんが厨房にいた。おじいさん、おばあさんというよりかは少し若いか。ネットの情報通り、ラーメン、チャーハン、カレーが400円という激安価格。餃子も400円。少し悩んで「ラーメン チャーハン」というのを頼んだ。たぶんラーメンチャーハンセットだと思う。価格は700円。注文すると二人で厨房で作業し始めた。

料理がくるまで店内を見渡してみる。スワローズとプリンスホテルの野球のユニフォームが飾ってある。店内のテレビは高校野球がついている。店主は野球好きのようだ。それにしてもなぜプリンスホテル?(誰のだろう)

バーン。やってきました、ラーメンとチャーハン。ラーメンはオーソドックスな醤油。少し酸味があるかな。チャーシューは美味しい。チャーハンは家庭的なやつ。ラーメンと同じと思われるチャーシューがゴロゴロと入っててなかなか美味い。

食べ終わって帰ろうと思ったが、高校野球が良いところで席を動けない。平安VS明豊、延長11回裏。固唾を飲んで見守っていたが、明豊のサヨナラ勝ち。手に汗握る最終回だった。試合終了と同時に席を立った。


【次回予告】瑞穂町vol.2 「ジュンサイ池と狭山池の池巡り」編

街歩きで生計をたてて生きていきたい...