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西九州新幹線ダイヤに伴う予想される車両運用

 西九州新幹線開通に伴うダイヤ改正の概要が発表されました。この内容をみた感想や、車両運用の予想などをしてみたいなと思います。

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_kyushu22.pdf


新幹線「かもめ」の運行本数


 今までの、地方都市における新幹線開業の運行本数は概ね1時間に2本程度となっています。今回は、日中は概ね1時間に1本程度となっていて本数の少なさに驚いています。同じ九州の鹿児島への部分開業(2004年)のときにも1時間に2本は確保されていました。元々の在来線特急時代の本数が1時間に1本だった時と比べると運転本数ベースで2倍に増加しています。また、1列車当たりの座席数も増やされています。元ビュッフェ車両を座席に改造したり一部あった6両編成を7両編成にしたりしてます。
 それにしても、現行の在来線特急「かもめ」が多客時間帯には1時間に2本は運転されており、特に乗客の多かった頃には、全ての時間帯が1時間に2本になるのではというくらい成長した時期を知る身としては予想外でした。感染症による乗客減少傾向が続く中の開業というのが不運だったともとれましょう。

列車名


 武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と接続を取る列車は「リレーかもめ」と名乗るという事は、その前から言われていた通りで、その通りとなりました。実際、在来線特急(現行)の「かもめ」用885系・787系を使われるようです。ただ、787系が今までの6連ではなく8連にされるのが驚きでした。
 鹿児島ルートの時には見られなかった列車名が登場することになりました。「みどり(かもめリレー)」号と「ハウステンボス(かもめリレー)」号という列車です。なかなか長い列車名で、要は武雄温泉始終着の列車でないよ、という意味合いの列車ですね。
 時刻表を見る限り「ハウステンボス(かもめリレー)号」は設定されませんね。
 新設特急の「かささぎ」号ですが、博多発で朝・日中は3時間毎、夕方以降は1時間毎という変則的な運転本数のようです。

在来線特急運用


 伝えられている通り、在来線特急の運転本数はほぼ維持ということです。「かもめ」の需要は博多ー佐賀がすごい多くの需要がある印象です。
 ポイントは、783系の運用だと思っています。この形式はすでに廃車が始まっており、老朽化も進んでいますので運用も最小限にするのではと思います。この形式の代表的な運用の「ハウステンボス」号の運用は、早岐駅での「みどり」号との分離、併結を考慮すると従来通りです。これが4運用、5本配備ではないでしょうか。つまり、8両編成5本以外は廃車するのではとおもっています。885系が5往復設定されるようですが、どの列車に運用されるかなかなか、目星がつきにくいです。深夜に最速達の「みどり」号が設定されましたのでここは確実にそうでしょう。また、日中の博多11時台からの運用は、ハウステンボスの運用が絡まないためこれも885系ではないかと思われます。
 「リレーかもめ」号の運用に関しては、どれが787系になるか正直わかりません。ただ、確実なのは最速達が絡む武雄温泉発10:16発と博多発10:04発の2本が絡む運用は、間違いなく885系ですね。博多ー武雄温泉のみの場合片道1時間程度の所要時間ですので、運用数は3本程度で十分です。だからほとんどの列車が885系になるか、先ほどの885系の絡む運用以外のもう1本は787系8両編成になるのではないかと思われます。
 それと、787系に関してですが、8両編成と6両編成の運用ができるようですね。これには驚きました。「リレーかもめ」号は8両編成で対応するみたいです。
 なお、夕方の「かささぎ」号が毎時1本運転される時間帯をはじめとしてまだ編成数としてはある程度必要だと思われますが、783系をはじめとして787系6連にも廃車が出るのではないかと思われます。

まとめ


・意外と西九州新幹線の本数は多くなかった。
・みどり+ハウステンボスの運用の後継車両問題がつきまとう。
・783系・787系に若干廃車が出る公算が高い。
 


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