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5月19日「質より量、損得より善悪」

[おしらせ]週末寝子という 灯えまとの共有アカウントが6月は起き上がります
毎週末に2本分の短編が更新されるため、質より量!安くて速い!みたいなかんじで恐縮ですが、憂鬱な梅雨どきをいっしょに乗り越えられたらさいわいです。

週に1本の短編を書き上げるというのは大変なことだ。大変だから、前回の共作から随分の時間が経過している。ふたりとも大変さをちょうど忘れたらしい。

しかし、さいきん「短編のコツってこれなのでは?」というのがあって、それは1話完結アニメの感覚を持つということだ。といってもブラックジャックとかプリキュアみたいな25分で1本のタイプじゃなくて、サザエさんとかクレしんみたいな8分完結の質である。そこはそうね、あらかじめご了承いただきたい。

まあ、これはわたしに限った話である。週末寝子(しゅうまつのねこ)というアカウントは、灯えまさんという小説を書くのが上手(ただし生きるのが下手ちゃん)な方と共同であり、ふたりで1作を書き上げるというシステムなので、灯作品を読むついでにうっかりわたしの書いたものも読んでくれたらいいと思います。



灯えまとの仲、小説の更新頻度にかかわることなく継続されている。去年の日プガールズもリアルタイム配信を通話しながらいっしょに鑑賞していた。

かのじょのすごいところ、自分に一切の得がないことでも時間や労力を費やすことへの抵抗がまるでないところだ。無駄や余白が多い人だなとも思うけど、とくに好意を介すると損得勘定がまるでなくなる。

善人かどうかはさておき、本人が自覚しているよりもはるかに善を配ってくれる人だ。そのやさしさに、たびたび救ってもらった。

わたしは家族相手にも不満を感じたらPayPayの送金を要求するような人間である。「得しよう!」「損しないぞ!」ということはさすがにないけど、だれか他人のために無償で自分を差し出した経験ってほとんどない。

ような気がしている。もしかしたら無自覚にやれている可能性もなきにしもあらずだが、たぶんない。

だから灯えまのように(そして彼女を含む優しいひとたちのように)自分への得がない労力を無償で他人に供給できる人間は、自分をよく褒めてよく眠ってほしい。

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