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4月6日「とむらうこと」

今日までだれかに言ってみたことなかったけど、ずっと思っていたことを言います。

当たり前に生きている間それまでとくべつ触れてこなかったくせに、亡くなった途端に「素晴らしき人生」みたいな涙ちょちょぎれ映像を報道したり、そもそも亡くなった途端にその人のことを過剰に持ち上げたり、失ったことを悲しがったりする風潮がきもちわるくて不快な気分になる。

亡くなった著名人についての特集などが組まれると、いっきに冷めて私はそっとチャンネルを変える。断じてその人のことが嫌いになったとかではなく、また亡くなったという事実を報道するうえで多少の「素晴らしき人を失ったわね涙涙」のフィルターはあってもいいと思う。不愉快だけど、そういうものだし。

ただ、過剰な演出には、ぬめっとした粘着質な感触がまとわりつくのだ。

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