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HAAS、コンテストに参加する の巻。

いろいろなところで折に触れて語ってきたとおり、デビューするまで、歌い手になるつもりなんて毛頭なかった。アマチュア時代はギタリスト志望の傍ら、学生時代のデモは半分以上がインスト曲だった。この前bandcampでお蔵出しした音源はコレ↓。M24以降、後半はインスト。


YMOで音楽に開眼した自分にとって、歌があってもなくても、音楽は等価だった。大学3年の時高橋幸宏さんに出会い「歌ってみれば?」とアドバイスを受け、そこから本腰で日本語詞を書いて歌い始めた。


思いがけずヒット曲にも恵まれたものの、自分が追求したい音楽と周囲に期待されている音楽のギャップにも悩まされ続けた。何故世間はインストを聞かないの?といつも思っていたので、インスト曲とボーカル曲が交互に出てくる4枚目のアルバム「AWAKENING」(1991)を作ったが、当時はなかなか理解されなかった。ちなみに「ベステンダンク」はこのアルバムに収録。


以来インスト曲は一旦「封印」してSSWとしての音楽人生を歩んできた。そして去年、充実したデビュー30周年アニバーサリーを終えることができた。

そこに突然やってきたコロナ禍。まだ配信ライブも今ほど多くなかった3/24に「新生音楽(シンライブ)」vol.1を、4/12にはvol.2を開催。

この時、せっかくだから配信が始まるまでの「開場」時間をオリジナルのインスト曲で楽しんでもらいたいと思った。自粛期間の有り余る時間がなかったら、やろうと思わなかっただろう。結果、15分ノンストップのインスト曲が2曲できた。vol.2のテーマ曲「MY HOME, YOUR HOME」はbandcampで配信中。


今年の正月にも、Ableton Liveを覚えるためにインストをたくさん作ったので、それもアルバムとしてリリースした。


「HAAS a.k.a. Hiroshi Takano」は以前からSoundCloudで使っている名義。実は、20年以上前から温めていた構想でもある(温めすぎ)

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しばらくライブもできないし、30年ぶりにインストと歌ものを往復しながらbandcampで思いつくままにリリースしていくか...と思っていた8月、中村佳穂バンドのキーボーディストでもある荒木正比呂くんがインスタで「CHILL/AMBIENT」のコンテストの審査員やるので、プロも参加して引っ掻き回してほしい、みたいな投稿をしているのを見かけた。なにそれ、面白そうだな、とひとり盛り上がって、調べてみた。

「ビートグランプリ」は本来トラックメイカーのためのコンテストなのだが、今年はコロナの影響でオンラインで開催することになったらしい。そして世界のムードを鑑みて、ビートやグルーヴを競うのではなく「CHILL / AMBIENT」のコンテストになったという。新しい。

というわけで、期待の新人・HAASがビートグランプリにエントリーすることになった(ちゃんとエントリーフィーもお支払いして)。ちなみに荒木くんには何も伝えていない(笑うだろうな)。そして一般投票する方には僕のことを知らない人がたくさんいるはず。さて、純粋に音だけでどこまで届くのか?ドキドキ。

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【なんとご投票頂いた方の中から抽選で1名様に大好評を博している作曲ツールNative Instruments社のMASCHINE MIKRO MK3をプレゼントいたします!!】 だそうです。僕も欲しい(笑)






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