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Looking for a Rainbow
かれこれ30年位は、虹の写真を撮り続けてきた。20世紀の気候は今とだいぶ違って、東京で虹が見える機会はめったになく、写真に収めることもなかなかできなかった。
21世紀になって徐々に気温が上がり始め、ゲリラ豪雨が日常的になると、東京でも虹を拝める機会が飛躍的に増えた。
夏の日、朝か夕方に通り雨があったらカメラを準備する。もし雲間から強い日差しが覗き始めたら、すぐさま太陽を背にして、影の伸びる方角を観る。運が良ければ、虹を目撃できる。
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この写真は、4年前の9月、夕立の後に撮れた一枚。この時、既に空はほとんど晴れていたが、先程雨を降らせた黒い雲が東に移動したのを観ていたら、はしごのような太い虹が降りているのを見つけた。遠く上空には飛行機がみえた。かなり望遠で寄っているので、肉眼ではとても小さくみえていた。多分、道行く人は見逃してしまうほどの大きさだった。
飛行機と雲の影が重なって、飛行機の白が際立つ瞬間を狙ってシャッターを切ると、偶然飛んできた鳩の群れが下に映り込んだ。プレビュー画面を確認するまでもなく、今日最高の一枚が撮れたのがわかった。
暦の上では9月はもうとっくに秋だが、この何年かは春も秋も極端に短くなってしまって、四季が二季に近づきつつある。
だからこれも夏の1コマということで。
虹の命は短く、数分前後で消えてしまう。そんなときのために小さなコンデジをカバンに忍ばせておけば、さっと片手で撮れる。街中で虹を撮る時は、切り取りが大事。僕のスマホは2レンズで望遠がない機種だが、コンデジならズームの範囲が広いので画角も決めやすい。
下の写真も信号待ちの車の窓から見つけた虹をとっさに撮ったもの。うっすらと二重の虹が見える。この後、もっといい場所はないかと移動してみたが、あっという間に虹は消えてしまった。
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肉眼でははっきりみえている虹が、写真にはあまり映らないことはよくある。画像の彩度やブリリアンスを少し上げるとはっきりみえてくることがあるので、お試しを。
最後にもう一枚、2014年、ツアー中に福島の高速で観た巨大な虹。車の後ろの窓を振り返って撮った。この時はたまたま光の差す向きが道とぴったり重なっていて、しばらくの間、虹に追いかけられているようだった。
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