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アルペンスキーのタイムを決める要素

アルペンスキーヤーはタイムを減らす為に日々練習しフィジカルトレーニングに励んでいます。
基本的な事ですが、一度頭の中を整理します。
Q:アルペンスキーのタイムは何で決まるのか?

↓↓↓

A:②距離÷①速度によって③タイム(滑走時間)は決まります。

①速度

速度は、重力によって獲得できます。重力によって獲得した速度をゴールまでなるべく減速しないで滑る事がタイムに繋がります。唯一加速できるのがスタートの漕ぎ・スケーティングです。特に緩斜面スタートになればなるほど漕ぎ・スケーティングの要素も少なからず関わってきます。

②距離

距離は、板が通った軌道です。当然ですがまっすぐ滑りターン弧が小さい方が滑走距離は短くなります。
ただ、板のフレックスやトーションなどが関わってくる為、板が通った軌道ではなく重心位置を把握する事が多いです。

③タイム

タイムを決定づけるのは速度と距離とのバランスです。
良くある例ですが、スラロームを始めたばかりの人はポールに逆手するより順手で滑ったほうが速いというのはこのバランスが崩れているからです。
慣れない逆手で距離を優先した結果、減速要素の多いターンが増えました(距離短い÷速度遅い)。

タイムを決める要素が分かることで、減速要素を減らすには?距離を短くするには?というパフォーマンスアップの大枠が見えてきます。

減速要素を減らす為に必要な動きや外力とのやり取りを実施出来るだけの姿勢、関節の可動性や安定性、動作、体力とは?

アルペンスキーに必要なフィジカルパフォーマンスのヒントになるかと思います。

フィジカルトレーニングを無理やりスキーに結びつけるのではなく、
スキーのパフォーマンス要素とフィジカル面を行き来する事が大切ではないかと思います。
技術選・基礎スキー・フリースタイル・ノルディック競技も同じ事が言えます。

今後スキーのパフォーマンスアップに必要なフィジカル面について記事を更新していきます。

フィジカルコーチ 大野高峰
ジュニア〜シニアスキーヤー/スキービギナー〜全国大会入賞などの競技スキーヤーやナショナルデモをグループ指導やパーソナル指導する中で私が経験し勉強してきたことをお伝えできたら幸いです。
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日々の活動で考え、感じたことを共有します!! 大学や高校の部活動にてフィジカルコーチ(トレーナー)として活動しています。都内のジムでパーソナルトレーニングの指導も行ってます。特にスキー選手を指導する機会が多く、私自身も元アルペンレーサーです。