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チーム・オベリベリ 乃南アサ

十勝開拓のお話、明治中頃、依田勉三の親戚等が晩成社という会社をつくり
鍬一つから開拓してく、仲間家族も激寒の地に向かうのである
働けども、自然の厳しさには勝てず、会社からの借り入れの利息払うことも出来るはずもなく、苦しい生活が続く、脱落者も次から次と出てくる。
そんな中でも 勉三の仲間 渡辺勝、カネ夫妻、カネの兄 鈴木銃太郎 たちのキリスト教の熱い信仰により、そこに住むアイヌとの関りは強く、お互いに助け合い生きていく。教育のない子供たちに、カネは奉仕する日々
何時もカネは祈っている。

667ページの超長編、一週間計画で読もうと思っていましたが
後半一気に読み終えました。

ここではカネが主人公で描かれているが、参考資料に依田勉三の物語もあるようですね、この物語では勉三は開拓民から信用を失い、家族との関係も良くは書かれていない、他の書物もちょっと見てみたいと思うのであった。

以前読んだ、「地のはてから」知床の話を思い出してしまった。

↑の表紙に、十勝地方の写真を見つけました、延々と続く農地、わずか130年くらい前のことなんですよ、原野を切り拓いた、ここで生き抜いてきた人たちに改めて、敬意を感じるのです。

しかし、今の農業はあっという間に衰退しているようにも見受けられます
廃屋をたびたび見かけるたびに、この大地で生きられなくなって、ここを去っていったのかなぁ、などと関東出身の私どもが語るには軽すぎますが
そこで生きた人たちの思いが少し感じられるのです。

最後に、六花亭のマイセンバターサンドって、この物語の晩成社のバターが由来みたいです。

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