一級建築士学科試験対策(高齢者の独学受験)

私は一級建築士の学科を4回受けて3回受かっています。
それだけ製図試験を落としているということですが(汗)

初年度受験は平成26年(45歳)で、
その時は1点足りなくて撃沈しました。
途中まで製図に参加してて学科の合格発表の翌週から行けなくなった。
その悔しさは今でも忘れられません。

翌年には晴れて学科合格。
しかしながら製図で苦労して落ち続けました。
製図試験対策は別に記載するとして
学科は平成27年、30年、令和3年と3回合格しています。

まず、初年度(平成26年)は市販の7年分の過去問の問題集と
要点別にまとめた500問程度の問題集の2点を買って
ひたすら解くことをしていました。
それを4周、科目によっては5周回しました。
しかし落ちたのです。
その時の反省は以下の通りです。

  • ネットなどの情報を活用しなかった。

  • 「法規」で法令集を引く練習に時間をかけすぎた。

  • 「構造」「施工」の数字の把握が曖昧だった。

  • 建築の基礎知識が大きく不足していた。

とても悔しい思いが絶対に受かってやるというモチベーションに繋がりました。翌平成27年は以下の対策をたてました。
どれもありきたりのことですが順に解説していきます。


1.学習スケジュールを立てる

計画的に学習を進めるにあたってはまずはスケジュールを作成することです。
私はそれほど残業が多い仕事ではなかったので
時は平日でも3時間の学習時間を確保することが可能でした。
1月下旬から学習する計画を立てて、
時間配分は各科目の問題数に比例して計画しました。
つまり法規と構造は多め、計画と環境設備は少なめです。
学習する時間帯は私は超朝方人間なので
朝に2時間の学習時間を確保しました。
出来ない時は無理をしません。
その代り出来なかった時は朝早く会社に行って勉強したり、
お昼ご飯を食べた後は勉強したりして、
2時間の学習時間の確保に努めました。
夜は家族との時間を重視したりり、
フレッシュにジムに行ったりして
1時間勉強できればいいやという気持ちで取組みました。
1次会で帰りますが、お酒も飲みに行きました。

2.一年落ちの資格学校のテキストを手に入れる

基本的なことが分からないので捻られると解けないことが分かったことから
問題集とテキストを併用して学習することにしました。
市販のものではなく資格学校のものが断然いいです。
10年分くらいの過去問があります。
テキストは出来るだけ新しいもの、つまり1年落ちのものを手にいれます。
お勧めはS資格のものです。非常に分かりやすく記載されています。
テキストと問題集の他に作品集やトレトレといって
一問一答式の問題集もあって便利です。
テキストを重点的にすると学習効率が落ちるので
あくまで問題集の疑問点を深めるためのものとして活用しました。
過去問はしっかりと各問の各枝を理解しつつ4周はしましょう。
3周で戦えるようになる人もいますが凡人は4周、
できれば5周回しましょう。
得意教科(私の場合は環境設備)は少なくてもいいと思います。

3.目標点数を設定する

合格基準点は90点です。
点数補正が入っても100点を取れば確実にクリアできるので
目標は100点としました。
内訳は14/16/25/25/20=100です。
これは全125問の8割を取ればいいということです。
まずは模試、本試験を含めて、これを目標とします。
気持ちとしては法規は満点狙いまで仕上げることを目標とします。

4.構造計算と法規を重点的にはじめる

スタートアップは構造と法規です。
法令集の線引きにとても時間がかかりました。
面倒くさいです。
大きな法律改正が無ければ法令集は最初から線引きされたものを
購入するのも個人的にはアリだと思います。
構造計算はひたすら反復です。パターンを暗記です。
ここでいう暗記は丸暗記ではなく解き方を理解して
回答パターンを暗記するということです。
構造計算は落としても2問までです。

法規はいちいち法令集を引くのではなくテキスト等の「要点」を理解して
問題を解いて各枝の正誤をある程度判断できてから
法令集で確認をするようにしました。
youtubeを活用して法の概念を理解するのもありです。
とにかく最初の受験は法規が嫌いで苦手でした。

5.数字を正確に把握する

構造や施工は覚えるべき数字がたくさん出てきます。
この数字をうろ覚えか
しっかりと把握しているかで点数が大きく変わります。
単語帳やノートに整理すると覚えやすくなります。

6.資格学校の模試を活用する

4月くらいから模試が始まります。
大手資格学校ではオープン模試をやってるので
それには積極的に活用することを勧めます。
現状把握は非常に重要です。
合格基準点プラスαが取れれば自信にもなります。
弱点科目は強化していきます。
まめに資格学校のサイトをみて是非挑戦しましょう。

7.規則正しい生活をする

当たり前のことですが睡眠・食事・運動を行って体調を整えることは
戦う以前の問題です。
まず睡眠時間はしっかり確保することです。
人によって適正な睡眠時間が異なりますが
睡眠時間を大きく削っては学習効率が落ちると思います。
学習時間が確保できないのであれば通勤時間、朝の勤務時間前、
昼休みを活用して隙間時間でしっかり学習することをお勧めします。
仕事が忙しい方は仕方ありません。
学習時間を削るしか確保できませんから。
それでも休日は睡眠を多くとるとか回復に努めたほうがいいと思います。
睡眠時間の90分前に風呂から上がることは
いい睡眠を取るためのポイントの一つだそうなので参考にしてください。
しっかりと湯船に浸かることです。

食事は糖質や脂質が多いものよりも
タンパク質をしっかり含んだバランスのいい食事をする、
お酒は出来るだけ飲まない、
甘いお菓子を食べ過ぎないなど食生活の乱れは体調悪化に繋がるし、
今までバランスの悪い食事をしていた方は
食生活を改善すると体調がよくなる場合があります。

運動は好き嫌いがあるので無理には勧めませんが
私はいいリフレッシュになりました。
睡眠にもいい影響を及ぼしてくれました。


以上が私が取組んできたことです。特に目新しいことはありません。
ゴールを見据えて意思を強く持って
地道に積み上げることが大事だと思います。近道なんてありません。
息抜きもしながら長期戦に挑んでください。

あなたの目標はなんですか?
「一級建築士に合格する」ですよね。
その目標は決して忘れないでください。

志の高い一級建築士が多く生まれることを願っています。
是非強い気持ちを持ってチャレンジしてください。

応援しています。



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