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赤い 罪の果実 血反吐を吐くような 身を削られるような 焦がれる心が恋ならば これは…
しょせん あえかなゆめ そのゆめみが いくらわるくとも おわるひにはきっと大差ない …お…
月に 届け 星を 掴め 太陽を 撃ち落とせ 何もかもを 貫いて 届け
死なないことと 生きていくことは 同じことだろうか ある人にとっては 同じかもしれな…
絵葉書 記憶 写真 絵画 聖と俗 籠絡 余白に書いたメモ 4メートル42センチメートル…
言葉を拾う ひとつ ひとつ ひとつ その辺りに無造作に取りこぼされた 言葉を拾う たく…
自律 自立 自分の足で立つということ 自分の心を律するということ 頼ると 甘えるの違い 理解と 同情の違い 依存と 協調の違い 救われたいわけではない ただ自分の足で立っていたいだけ やがてきたるその日まで
青黴が 舌を刺す ロックフフォールもいいし ブルースチルトンも捨てがたい ああ ハギス…
悴む という言葉を 知っているが そして 読めるが 書けない 榛 山査子 そして 躑躅 …
よる きたる やみのおとの おおきく しずかにひびく つきが みえるだろうか ねむる …
黄金 水底に沈む宝 黄金なら腐食もすまい 指輪の物語か それとも 争いの血か 古い物語
例えば その人には 直には伝えるすべもなく 波風こそ立てたいとは思わなくて かげで言う…
花は 薄い紫のはずだった 開ききったその花を見ると 白と艶やかな桃にちかい色 くっきり…
痛む 目や 腹や 脚や そういったものを 切り捨てることは出来ない ひとは 己の尾を切る蜥蜴にはなれない 辿り着かない その果てに何がある 痛む 痛む頭を抱え 覚束ない足取りで アスファルトを踏む いつもは気にならない 僅かな勾配に ひどく気を取られ 階段で脚をあげる その高さが測れない