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【映画感想】アサシンクリード

 長いこと続いているゲームのシリーズを原作にした実写映画を観ました。元々、このシリーズはプレイしていて、好きなタイトルなので、それなら映画も観てみようかなあ、と思ったのがきっかけ。

 ズバリ言ってしまうと、この映画、かなり原作ゲームのプレイヤー向けだなあと感じました。この映画から「アサシンクリード」という世界観に触れた人は、なにがなんだかよくわからなかったんじゃないだろうか。

 原作をプレイ済みの自分からしてみると、良くも悪くも「いつものアサシンクリード」といったお話でまあまあ良かったんじゃないかとは思うのですが、ストーリーにグイグイ引き込まれたかというとそうとも言えないのが難しいところ。

 やはりこの映画の見どころとしては、ゲームでおなじみのアサシンのパルクールや、アサシンブレードでの格闘、高所からのイーグルダイブといった、ゲームで見た「アサシンクリードらしい」絵面が随所に登場する点ではないでしょうか。

 フードを被ったアサシンが、ゆっくりと歩いて群衆をかき分けていくあの仕草、まさに「ゲームで見た!」とテンションが上がりました。要所要所に鷲が飛んでいるのもグッド。

 アニムスに関しては、「あれ、こんなに大掛かりで派手な機械だったっけ……?」と思いましたが、ぶっちゃけゲームのアニムスがどんなだったかってちゃんと覚えてないんですよね……最近アサシンクリードシリーズ自体ご無沙汰しているし……いやでも、もっと地味な機械だったような。

 ご先祖様の過去を追体験して現代の謎を解き明かそうとする、テンプル騎士団とバチバチに揉める、現代でもアサシンとテンプル騎士団の戦いは形を変えて続いている、ってあたり、ほんと原作を好きな人が作ってくれたんだろうなあ、って感じはするんですけどね。

 正直、このアサシンクリードのベースを映画一本でやるには尺が足りないんじゃないだろうか。実際、情報がぎゅっと詰め込まれていたように感じました。

 とはいえ、派手なアクションに派手なパルクールと、アクションの見応え自体は期待通りで、観てよかったなあと思います。アサシンクリードのファンなら、時間がある時にちょいと観賞してみても損はしないかと。

 アサシンクリードシリーズですが、去年にも「アサシンクリード ヴァルハラ」という、北欧のヴァイキングが主人公の新作が出ましたね。待っていても一向に新作が出ないシリーズタイトルもある中で、あのクオリティを定期的にお出ししてくるアサシンクリードは本当にすごいなあと思います。

 シリーズをとびとびにつまみ食いをしちゃってるような状態なので、もう少し積みゲーを崩したらいい加減本腰を据えてアサシン稼業を頑張ってもいいなあ。

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