Photo by qutakuta 怪盗 3 高村砂子 2022年9月18日 14:43 時計台の短針に猫の姿をした怪盗が乗っている鐘が鳴った途端にそれは人の顔で私を見猫の手を唇に当てたそれから狼の声で一つ吠えてカラスの羽を広げて去っていった怪盗はおぞましい化け物に成り果てたかに思われたが不思議や不思議その姿はただの空に沈む太陽だったつまるところ怪盗は一介の人でありとうの昔に絶命していたのである(怪盗なんてものはいつの世も大衆の幻覚なのだ) ダウンロード copy #詩 #自由詩 #怪盗 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート