"computed display property"って何だろう
MathML Coreを読んでいると次のような文章に出くわします。若干主語を変えたりしながら何回も登場する言い回しです。この中の"computed display property"って何でしょうか。
"computed"ってどういうこと
"computed"って、コンピュータって言葉にもあるように"計算された"って意味合いの言葉です。計算されたdisplayプロパティって何だろうって考えると、ちょっとこんがらかってしまいます。
CSSには算出値(computed value)というものがある
上の文章はCSSについて述べているものなのですが、CSSには指定値(specified values)、算出値(computed value)、使用値(used value)、実効値(actual value)というものがあります。
詳しくは、CSSの仕様書(例えば、若干古いものになりますがCSSレベル2の和訳)を見て頂きたいです。ちなみに、指定値が"2em"の場合、環境に寄りますがピクセル単位に変換された"32px"(1emが16pxの環境の場合)といった値が算出値になります。
displayプロパティの算出値という意味では
"computed display property"の"computed"はCSSの算出値を指しているのではないかと思われます。すなわち、"computed display property"は、"computed value of display property"を短く言ったものではないかということです。
そうすると、"computed display property"は"displayプロパティの算出値"と訳すのが良さそうです。なお、一番最初に挙げた英文全体の日本語訳は、筆者の日本語訳"MathML コア"で読むことができます。
このように単語の意味だけが分かっても、訳せない言葉が出てきます。CSSなどの用語の知識やそこから省略されている言葉を拾うことも大切です。
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