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写真集を求め…

昨年は写真をよく撮った。
写真展へも出展できたし、充実してはいたと思う。
一方で、撮ったものに向かい合うことは不十分だった。これは断言せざるを得ない。
色々なかたちがある中で、写真展へ行ったり、人の作品だったり、在る場所の存在は大きい。物理的制約に身をおくのが好きなのかもしれない。そこで気づく人の活動や息づかいのようなものを感じることができる。
きっと、写真をやっている人は、撮った写真の在り方や扱い方に色々と思うところがある気がする。

そんなことを考えながら、年が明けてから写真集集めをしていた。
日本で著名な写真家の方の作品集を中心に20冊くらい集めた。現行で発売されていないので中古のものが大半を占めるが、その分、安価に購入することができた。

個人的には諸々の環境が用意されて撮られた写真より、リアリティのある写真に惹かれる。
よくあるポートレートもその時だけのものと言えばそうだが、人工感があり根底的なところで冷めやすい。それを関係なしに綺麗と思う写真に時々は出会うことはある。

そんな相変わらずな考えの中で大きな存在で大切な一冊になったのがカバー写真の「ピューリッツァー賞 受賞作品 全記録」で、過去に見たことある写真も何枚かあった。
ジャーナリズムの写真で、センセーショナルなものが多い。災害や戦争等の人の命に関わる一瞬が収められている。映画の一幕のようだが、現実に起きていることを目の当たりにする。
自分がこういう写真を撮ろうと思っているわけではないが、すごく極端にリアリティが写されている写真は、日頃からリアリティを失った写真は嫌いと思っている自分の考えと繋がる部分がある。
これらの写真は年によって歴史を知る上でとても良いと思うが、日本の学校の図書館には置かれないような本なのかもと思った。

この有名な写真集を今更ながら、簡単だが感想を残しておきたかった。

令和六年一月五日

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