見出し画像

こもりうた詩集

 こどもにきかせるための、子守唄です。
 すべてはこどものスヤスヤのために。
 できたら、都度更新します。


 

なのはなやけた

 なのはなやけたの
 なのはなやけた
 やけたなのはな
 なのはなやけた
 なのはなやけたら
 あのこもやけた
 やけたなのはな
 あのこもきえた


まろびのせかい

 せかいぢゅう どこだって
 まろびあり だらくあり
 みんなわになり だめになろう
 まろびのせかい
 ララ…… ム……
 ねむれ


よるのひなにんぎょう

 よふけにしょうじをあけましたら
 ひなにんぎょうのうんどうかい
 おびな めびなに さんにんかんじょが
 とっくみあいの おおさわぎ

 よふけにしょうじをあけましたら
 ひなにんぎょうのうんどうかい
 ごにんばやしがふえふきならし
 ずいじんふたりは ゆみをうつ

 よふけにしょうじをあけましたら
 ひなだんかざりはちにおちて
 だれもおらぬぶつまのなかに
 にんぎょうどもがたおれけり

じかんぎんこう

 じかんぎんこう じかんぎんこう
 じかんもだしいれできますよ
 あまったじかんをぎんこにあずけ
 あとでおもいきり あそびましょ

 じかんぎんこう じかんぎんこう
 じかんもだしいれできますよ
 もちっとねむりたい そんなときは
 じかんをひきだしたかいびき

 じかんぎんこう じかんぎんこう
 じかんのローンもくめますよ
 わかいときたっぷり ろうごはいっしゅん
 ごじゅうねんごにとりたて まいります

 じかんぎんこう じかんぎんこう
 ぎんこはいつでも あいてます


じぞうさま

 まちのはずれの かさじぞう
 かさをもろうて うれしそう
 じぞうさまに かさかけたもの
 みんなこらくになったそう

 まちのはずれの かさじぞう
 おかしもろうて うれしそう
 じぞうさまに かしあげたもの
 みんなこらくになったそう

 まちのはずれの かさじぞう
 べべをもろうて うれしそう
 じぞうさまに べべあげたもの
 みんなこらくになったそう

 まちのはずれの かさじぞう
 こどももろうて うれしそう
 じぞうさまに こをあげたもの
 みんなこらくになったそう

 まちのはずれの かさじぞう
 うちをもろうて うれしそう
 じぞうさまに うちあげたもの
 みんなこのまちおわれたそう

 まちにすみついた かさじぞう
 まちびとおいだし うれしそう
 まちのはずれに かさももらえぬ
 いしのちょうみん おるそうな


しんかんせんとまれ

 しんかんせん とまれ  
 うごくんじゃない
 このまま とまれば
 おんのじだ
 しんかんせん とまれば
 パパ おやすみだ
 ふくおかしゅっちょう とりやめだ

 しんかんせん とまれ
 うごくんじゃない
 れっしゃうんきゅう だいかんげい
 しんかんせん とまれば
 ママ うちにいる
 ママのママには あえないよ

 しんかんせん とまれ
 ふっきゅうするな
 いいからさわぐな そっとしとけ
 しんかんせん とまれば
 ざいたくきんむ
 あおもりしゅっちょう とりやめだ

 しんかんせん とまれ
 しんかんせん とまれ
 とまれば おうちに おりましょう


ペイズリー

 パパのシャツはペイズリー
 おはなのもよう おくさのもよう
 あたしにとっては ミドリムシ
 
 パパのシャツはペイズリー
 まんまるうずまき くるくるわっか
 あたしにとっては だいめいろ


ぶんきてん

 よじがわたしの ぶんきてん
 まくうちりきしの どひょういり
 パパが おさけと
 するめをもって
 テレビをつけたら もうおしまい

 よじがわたしの ぶんきてん
 おすもう おさけ だいすきな
 パパが のんだら
 もう どこへも
 おでかけ できない やるせなさ

 パパよ おすもう みないでちょうだい
 みるならせめて のまないで
 パパよ おすもう みないでちょうだい
 さんやく からは ゆるします


おおたにさん

 きょうは おおたに うったがか
 ハー ウッタソモウ 
 ウッタソモウ ネー
 ダッケ あかごも じきねむろ

 あしたは おおたに うつだろか
 ハー ウッソモウ
 ウッソモウ ネー
 ダッケ あかごも じきねむろ


さいたさいたよ

 はるののはらに きいろいはなが
 さいた さいたよ きのてっぺん

 はるののはらに きいろいはなが
 さいた さいたよ きのてっぺん
 よくみて よくみて ありゃリュック
 えだにかかって おはなになった

 はるののはらに きいろいはなが
 さいた さいたよ きのてっぺん
 あれは ママの リュックだわ
 どんぐりひろって しまっておいた
 リュックなくしたむかしのはなし

 さいた さいたよ きのてっぺん
 はるののはらに きいろいおはな


Serpent (carefully)

 Curse of the Serpent
 Curse of the Serpent
 will not let you go

 Curse of the Serpent
 Curse of the Serpent
 will eat eggs and go

 Tell me the name have learned
 will catch the name of the serpent

パパうたわないで

 パパうたわないで
 おぼえちゃうから
 パパうたわないで
 おつむふにゃふにゃ
 おぼえちゃう
 じょりじょり や
 ひげそって よ
 かみそりざくざく ちがぴっぴ


10フィートのアリス


(1967年 原詩 Grace Slick "White Rabbit")

 たったいちじょうで おおきくなり
 たったいちじょうで ちっちゃくなる
 ママの くすりは やくたたず

 アリスにきいて
 10フィートのアリスに

 うさぎをおったら
 あなにおちる
 うさぎにいってね
 みずきせる すった いもむしが
 あたしをよんだって

 アリスをよんで
 うんとちっちゃなアリスに

 チェスボードのおとなたちが
 たちあがり いきさきをおしえる

 きのこをたべたばっかりで
 こころがしたをはっている

 アリスにきいて
 アリスならわかるから

 「ろんり」と「ちょうわ」がくずれおち
 うそとほんとは さかしまに
 あかのじょおうは「くびはねよ」
 おもいだして ねむりねずみのことば
 「おつむにえいよう! おつむにえいようを!」 


太陽を輝かそう


(1967年 原詩 Galt MacDermot "The Flesh Failures (Let the Sunshine In)")

 俺たちは飢え 息も絶え絶えな顔を見交わす
 冬コートに身を包み 誇らしげに歩く 
 研究所ラボラトリーの臭いをまつろわせ

 紙細工の幻ペーパー・ファンタジーを映じる 
 死をたどる国家を前にして 
 新たに吐かれる嘘に 耳をそばだてる
 至上の未来絵図が奏でる 孤独な音色とともに

 どこか どこかの内部だ
 そこでは偉大なるものたちが飛び交っている
 だれが知るだろう
 俺たちの生の前に立ちはだかる者が誰であるかを
 俺は宇宙の映画フィルムに未来を築く
 沈黙は俺にひそやかに教えてくれる
 なにもかも
 なにもかもだ

 マンチェスター、イングランド、 イングランド
 マンチェスター、イングランド、イングランド

 大西洋を越える
 俺は天才だ 天才なのだ
 神を信じよう
 神もクロードを信じている
 俺だ、俺、俺のことだ……

 俺たちは飢え 息も絶え絶えな顔を見交わす
 冬コートに身を包み 誇らしげに歩く 
 研究所ラボラトリーの臭いをまつろわせ

 紙細工の幻ペーパー・ファンタジーを映じる 
 死をたどる国家を前にして 
 新たに吐かれる嘘に 耳をそばだてる
 至上の未来絵図が奏でる 孤独な音色とともに

 蜘蛛の糸を張ったシタールで 
 俺たちの宇宙の歌を歌おう
 人生はお前の周りにあり、お前の中にある
 敬愛なるティモシー・レアリーへ捧げよう

 太陽を輝かそう
 太陽を
 太陽を輝かそう
 太陽を輝かせ
 太陽を……


ぼくはなまくら


(1975年 原詩 Freddie Mercury  "Lazing On A Sunday Afternoon")

 月曜の朝は働きに出て
 火曜はハネムーンだからお休みさ
 日暮れまでには帰宅します
 日曜午後の ぼくはなまくら

 水曜の夕方は自転車に乗り
 木曜は動物園へワルツを踊りに
 ぼくはロンドンからきた
 どこにでもいる男だよ
 金曜にはルーブルでお絵描き
 土曜の夜にプロポーズ
 (また言ってら!)
 日曜午後の ぼくはなまくら
 日曜午後の ぼくはなまくら
 
 
  

 
 
 

 


 



 



 

 
 


 



 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?