病室で念仏を唱えないでください

先の週末はオフになったので、土日の合わせて1日分は「仕事的に生産的なことはしない」をテーマに過ごしました。
というわけで、タイトルを見て連ドラ予約して撮っておいた「病室で念仏を唱えないでください」を3話イッキ観しました。

連ドラとか観るのはいつ以来だろう。ひょっとしたら30代になって初めてかもしれない、というくらい久しぶりのことです。
そもそも上京してから「役に立つ」「考える」番組や本ばかりに触れてきて創作物に触れるのはかなり久しぶりだったので(※お笑いは除く)、そういう意味でもいろいろと新鮮でした。

思てたんと違うかった

タイトル的にはもっと生と死と悩みと絶望と失敗と苦しみと葛藤みたいなものを想像していたのですが、のっけから救急外来でバタバタする感じの普通のザ・医療ドラマでした。
しかも2話くらいからあまり念仏が出てこなくなって、ありがちな「患者を思う熱い医者」VS「冷静で現実主義な医者」みたいな雰囲気になってきていますが、、、このあとどうなるのでしょうか(笑)
※ちなみに非常に楽しく見てます。早く金曜になんないかな。

ドラマの中の人って悩む人がいっぱい

こういう仕事をし始めたからかもしれませんが、いろんな登場人物の葛藤が見えるのがすごく楽しいです。キャラが立っている人物それぞれにそれぞれの背景がおそらくあって、「合わないな」「こいつ嫌い」という気持ちがあっても、「この人が大切にしてる価値観ってなんなんやろ」とか「それぞれ思うところはあるよなあ」という感覚になっている自分に気づいたのは面白かったです。
昔だったらだいたい熱くない打算的な医者キャラは「こいつキライ!」となっていたのですが、今回は「ライバルが言う冷静で現実的なコメント」にも一部共感できるというか考えさせられるところがありました。
まじ最適解ってなんだろうね。

あと、昔よりも共感力が上がっているのを実感しました。なんか無駄にこみあげてくるものがあるというか・・・(疲れてんのかな)。

影響されてやる気は出るけど、悶々ともするドラマ

僕は基本的に超絶影響されやすく、こういうのを観ると「うおおおお明日から仕事頑張る!!!」みたいになるので、ある意味とても健全な遊びだなと思いました(昔は日曜の夜にひたすら「踊る大捜査線」とか観てました)。

一方で「医者として」「人として」「患者さんのために」「全体のために」「自分はどうするべきか」「自分はこれでいいのか」みたいな、正解のない問いに対する答えを探していく作業が、より深い沼にハマっていくような気がします。
外来では保護者の方たちに「悩み続けることが親の仕事ですよ(ニッコリ)」とか言っているのに、自分が「俺ってどういうスタンスで子と親と向き合えばいいんだろう」という沼に腰までつかっていることを気づかされる、なんとも罪の深いドラマです。
いや、だから正解とかないから、探しちゃダメなんですよね。

ああ。早く悟りたい。

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