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対応の公式

みきせんせい@ビジネススクールです。
ビジネスの枠組みを通して診療をどうするかばかり考えています。
(全然経営できるようにならない)

ビジネススクールでは、たくさんのフレームワークを習います。
3Cとか4Pとか5-Forceとか・・・
これらは、いわば「ビジネスの公式」です。
ここを押さえておくといろんなことをそこそこ漏れなく把握できたりするのですが、一方である意味無難な選択になったりもします。

先日の授業で面白かったのは、「ビジネスの公式は丸暗記してはいけない」という話でした。

数学の公式は丸暗記でもいい。
なぜか?
丸暗記でも、百発百中で答えが導けるから。

ビジネスの公式は丸暗記ではいけない。
なぜか?
ビジネスの場面においては、公式は百発百中ではないし、それだと無難な(競争力のない)答えにしかたどり着かないから。


これ、我々の現場でも同じですよね。
目の前の患者さんの問題を整理して、ある種のフレームワークで考えていく。
症状Aに対しては対応Bと投薬Cが良くて、、、
というふうに、公式を当てはめてやっていくことが多いです。
それがEBM=Evidence Based Medicineでもある。

ただ一方で、そのエビデンスは完全にその患者さんに合致するのか?
ここを常に問い続けなくてはなりません。

医療はまだしも、教育や福祉ではどうか?
エビデンスに乏しいからというのはあるかもしれませんが、あんまり固定の正解というのはない気がします(むしろ定型的に対応して失敗するパターンが多いような気も)。

では、あえて外すことが良いのか?
でもそこには当然リスクが発生します。上手くいかないリスク。
それは誰のリスクか?当然患者さんのリスク。
ではリスクを恐れるのは誰か?
意外と本人よりも、我々支援者なのではないかとも思います。
それはなぜか?責任を問われたくないから?間違っていたら恥ずかしいから?

こういうふうに考えていくと、うーん
やっぱりちゃんと患者さんと腹を割って話さんと分からんな、って思いますよね・・・

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