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僕の新PC組み立て記6「環境変数のトラップとシンボリックリンク」

Windows 8.1でスタートして以来8年使ってきたPCが壊れたので新たに組んだPC。落ち着いてきたところで一太郎2022やCubaseをインストールしていった。僕のPCは従前から音楽やグラフィック用途をメインとしており、それ関係のアプリが結構多く、大きなものもあったりして時間もかかる作業だ。ものによってはアクティベーションの手間も加わる。

しかし、いくつかインストールをしていくうちに、途中からインストールできないアプリが多発するようになった。UACで画面が暗転して、ダイアログが表示されるのだけど、「はい」をクリックしても何も始まらずにインストーラーが終了してしまう。Windowsインストーラーを使ったインストーラーでは問題がないことから、どうもInstallShieldを使ったインストーラー、それもここ数年のもので起こる現象のようだ。ネットで調べても不具合が出たという報告はないのだけど、メロダインやCLIP STUDIOがインストールできないのでは困る。といっても解決策が見当たらないので一度PCを初期化することにした。

PCを初期化したあと、CLIP STUDIOやメロダインを先にインストール。このときはうまくインストールできた。しかし、ある程度進んだところで再度同じ問題が発生した。これまでの経緯を思い起こしてみると、どうも以下の作業の過程で発生したようだ。
・DaVinci Resolveのインストール
・ATOK Passportのインストール
・環境変数の設定変更
DaVinci Resolveは、僕が使っている無料の動画編集ソフトだけど、インストールの最中にVisual C++のランタイムのインストールエラーが発生した。その次のATOK Passportは日本語入力ソフトで、これをインストールしたことでシステムに何らかの障害を発生しているのではないかと疑った。そして最後の環境変数の設定変更。以前に書いたとおりキャッシュデータ用ドライブとしてHDDを組み込んでいるので、テンポラリファイル関連もそこに登録しようとHDD内のテンポラリフォルダを参照するように書き換えた。
これらのうち、DaVinci ResolveについてはVisual C++ランタイムが最新の状態で古いバージョンをインストールしようとしたことによるエラーであることが判明。となると、残るは2つだけど、まさかATOKが原因とも思えないので、まずは環境変数を元に戻して再起動をしてみた。これで直らなかったら最悪ATOKのアンインストールを考えた。
インストーラーをダブルクリック。UACのダイアログが出て「はい」をクリック。すると…あっさり起動したではないか。だとすると、ここ最近のインストーラーでは少なくともデフォルトのテンポラリフォルダに置かないと不具合を起こすということなのだろうか。これではテンポラリフォルダをHDDに置けないではないか。

その後、テンポラリフォルダの参照を環境変数ではなくシンボリックリンクを設定する方法で一か八かでやってみたところ、うまくインストーラーが起動できた。しかし、シンボリックリンク作成に関しては個人的にはフリーソフトを使うよりコマンドプロンプトの方が簡単だし、テンポラリフォルダが削除できずにセーフモードで再起動しなければならなかった。何にせよこの方法は初心者には少々荷が重いかも知れない。
どういう理由でInstallShieldの仕様が変わったのか不明だけど、ともあれInstallShieldの開発元であるフレクセラ社にはそのあたりの改善を求めたいものだ。

その他、ソフトの環境設定では変更できないもののディスクの読み書きが発生するフォルダもシンボリックリンクを使ってHDDに退避。これで完了だ。
ところで、Windows 11ではスタートメニューが使いにくくなった印象がある。次回は僕がやっていることを紹介しよう。


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