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「感情の整理ができる人はうまくいく」を要約

•怒らない人

•怒りは「〜するべき」という理想と、目の前の現実にギャップが生じたときに生まれるもの。自制心が働かないために、大切なものを失くすことがある。

•お金でいうと、喜びは「貯金」、怒りは「借金」。

•怒っているときは、相手を理解しようという気持ちが完全に失われている。不思議なもので、相手の話を聞こうとすれば、怒りは静まり、相手に対する愛情も湧いてくるもの。相手の考えと自分の考えを切り離して、相手に寄り添って最後まで話を聞く。自分の言い分は「私の考えを伝えるね」と切り出すのは、それからでも遅くない。

•感情をむき出しにすることは恥ずかしいこと。自分の弱さを暴露しているようなもの。他人のことはシビアに見えて、自分のことは見えにくいもの。人前で怒りが噴き出てしまいそうなときは、「怒っている自分はどう見えているのか」と、他人事のように自分を見る癖をつける。我に返って、怒りがサーッと引いていくはず。

•怒りは、自分の基準で勝手に作り出している感情であり、自分自身の問題である。「現実の中に真実がある」と思って相手の立場からも現実を見ようとする姿勢が、柔らかい心をつくり、簡単にうろたえない感情をつくるのではないか。

•「〜のせい」をやめると、いちいち悪感情に囚われなくなり、人生は好転する。

•自分の行動を変えると相手も変わっていく。日頃から「感謝」と「褒め言葉」を口にしていると効果的。自分を認めてくれる人の期待には応えようとするのが人間。相手を変えようとがんばるのはやめよう。疲れるだけ。がんばるなら相手のいいところに目を向け、それを言葉で伝えよう。

•怒りは表面的なもので、その下には、孤独、寂しさ、悲しみ、自己嫌悪、不安など表現できない別の感情がある。普段はそんな自分の感情に蓋をして過ごしていてもふとした拍子に、怒りになってドドーッとあふれ出てくる。一人で抱え込まず、ほどよく頼るものをもつのも、生きていくための知恵なのだ。愚痴るときは、あっけらかんと明るく。人が聞いてくれるように言うのも、感情を吐き出すコツ。

•女性が男性を責めるときは、ちょっと抑えて逃げ道をつくってあげるのが賢明。そして、怒っても責めても、どこかで男性への敬意を表しておくこと。男性はいつも女性に「認められたい。尊敬されたい。」と思っている。そこさえ押さえていれば、女性の言い分も受け入れてくれやすくなる。


•今日から感情の整理をするヒント

•赤ちゃんや動物でかれば、「激しい気性だから、すぐに怒る」ということがあるが、大人の感情には、その人の考え方、価値観が反映する。「悲観視するか楽観視するか」という考え方のクセや、「危機的な状況でどう反応してきたか」という行動のクセが、感情の質を決める。感情はぱーとなー。アクセルにもブレーキにもなる。自分の感情を認め、癒したり、喜ばしたり、勇気づけたりしつつ、愛情をもってうまく付き合っていくこと。

•いくつか、自分の気持ちを切り替える行動パターンを持っておくと便利。体を動かす、部屋を片付ける、銭湯に行く、寝て忘れるなど。

•日ごろから、喜びや幸せ、感動、感謝の言葉を積極的に使うことも、悪感情を近づけない心の免疫力をつけてくれる。

•「〜のせいで」「〜したのに」と思う代わりに「おかげさまで〜」と考える。
どんな事象の中にも「おかげさま」が潜んでいる。ひとつだけでも、自分にとってプラスになること、利用できることを見つけて。あとは太っ腹になって目をつぶる。起こった出来事を肯定的に処理することで、怒りも整理される。

•問題解決するためには、ネガティブな感情は不要。「私ってどうしてこうなんだろう」と不毛な感情を?だらだら引きずってしまうとさらなる不運を引き起こしてしまう。つまり「問題解決と感情を分ける」という心がけ次第で、問題が解決する時間と、感情が回復する時間は、ぐぐっと短縮されるはず。

•自分がのびのびとできる環境は、自分でつくるもの。まずは、胸を張って自分の気持ちを素直に伝えるところから始める。

•不機嫌にならない人

•不機嫌な人は周りが、自分の機嫌の悪さを察してくれるだろうという甘えがあるのかもしれない。嫌なことをすぐに顔に出したり、少しのことで騒いだり、人のミスを非難したりする姿は、精神的な学習をしてこなかった人。不機嫌な人は誰からも愛されない。

•周りに対する感謝があればイライラしない。感謝には愛情で返そう。与えたものは恩になっていつか返ってくる。私達はひとりでは何もできないし、人に助けられて生きている。

•人は自分基準で相手をみるとイライラする。人は自分に甘く、他人には厳しいもの。「イライラするほどじゃないかも」と我が身を省みることも大事。相手が何を大事にしている人か、なににイライラするかのポイントを知って対処することで人間関係もスムーズにいくようになる。
「私こういうところでイラつくのね」と自分の性質を知っておくと同時に、「自分にも至らないところがある」と謙虚になることも大事。

•情報過多な時代で次々と情報が溢れてくる現代。しかし、それらの情報に自分を合わせる必要はない。ときには自分の外側の情報に耳をふさいで、自分の内側の声を聞く。必要なものを選択する。そんな主体的な姿勢が、自分の生き方をつくっていく。

•寂しさと、つらさに負けない人

•他人の評価を生きる価値や行動の基準にしてしまうと、ひとりを楽しめなくなる。
「人といるのも好きだけど、ひとりでもOK」と精神的自立ができている人なら、相手と対等な関係が築け、相手を思いやる気持ちももてる。そんな人は、相手にとっても負担がなく、心地いい。

•「人は分かり合えるはずだ」と思えば、分かり合えないことが寂しく感じられるが、「分かり合えないこともある」と考えていれば、分かり合っていくことがうれしいもの。

•孤独から生み出されるものは大きい。孤独であることは、自分と向き合う機会、自分を自由にさせる機会を与えてくれる。孤独の中から自分の道を発見したり、可能性を追求したり。私たちは、孤独てあることを覚悟する代わりに、自由というかけがえのないギフトを手にできる。孤独と自由と責任は3点セット。自由にしたいけれど、こどと責任は嫌というワケにはいかない。どれだけの孤独と責任を引き受けれるかで、自由の裁量は決まっている。

•人によって執着するもの、価値のあるものは違う。お金を何より大事にしている人もいれば、家族、健康、時間、恋愛、人間関係、名誉、趣味、モノが大事という人もいる。悲しみは大切なものを失ったときに実感する。しかし、その悲しみは悲しみが訪れる前に多くの喜びや感謝があったということでもある。

•マイナスの感情を乗り越える人

•一点だけ見て人と比べるのは、短絡的な考え。才能で嫉妬したとしても、自分には別の才能があるかもしれない。相手が持っていない多くのものを持っているはず。人間の価値なんて、測れるものじゃない。一点だけで「勝った、負けた」と感情的になるなんて愚かなこと。

•嫉妬は感情の中でいちばん知られたくない、恥ずかしい感情。だれもが「自分が劣っている」ということを認めたくない。そんな感情は人に見せたくない。だから、わかりにくい屈折した表現になり、そこに人が集まるとたちまち悪口へと発展する。人の成功を「おめでとう!」と喜べる関係を目指そう。

•自己嫌悪と付き合っていくには、自分のいいところも悪いところもひっくるめて、自分を受け入れる潔さと、自分への信頼が必要。

•欠点に固執するよりも、人が認めてくれる点、褒めてくれる点を大事にしていく方がずっと魅力的になれるし、感情の整理のためにもずっといい。見方を変えたら長所になることもあるし、成長のバネになることもある。

•何かを掴んでいる人たちはたくさんの失敗をしてきた人たち。いちばん失敗を多くした人が、いちばん成長している。

•自分を大切にしてくれる人や場所を大切にする
どんな状況でも、気にかけてくれるは人は現れるもの。そんな人に精一杯の恩を返したり、感謝を示したりすることで、自分も満たされていく。しっくりいかない場所や人に固執するよりも、自分を歓迎してくれる場所を大事にして、そこでできることを考えたほうが、ずっと気分はいいもの。自分の居場所は自分で作るもの。

•「あのときこうしていればよかった」などととらわれていると、さらに同じことを繰り返す。後悔が始まったら、サッと頭を切り替えよう。


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