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「雑談の一流、二流、三流」を要約

•雑談のはじめ方

人間が一番興味があるのは「自分」。
一流の人は、そこを明確に理解している。
一流の会話をひも解くと、必ず会話の主題が相手にあることに気づく。


「今日は暑いですね。今日は30℃を超えるそうですよ。夏バテとか平気ですか?」
「今日は本当に暑いですね。ちょっとクーラー効きすぎですかね?大丈夫ですか?」
「今日は暑さがすごいですね。しかし○○さんって夏男って感じですよね。夏はお好きですか?」

このように話題の矢印を必ず相手に向けて、相手が話しやすいテーマを設定している。

相手が話題の中心になるように話を振る

自然に会話をスタートするには、挨拶にも仕掛けが必要。その仕掛けとは「ツープラス」。挨拶にもう二言追加する。


「おはようございます。昨日の飲み会楽しかったね。(一言)アレははしゃぎすぎでしょ。(二言)」
「はじめまして。お会いできて光栄です。(一言)噂はかねがねお聞きしております。(二言)」

このように挨拶にワンワードプラスするのではなく、ツープラスしていく。
一流は先手を取るのが上手。先手とは先に話しやすい空気を作ることだ。

最初の挨拶から雑談を滑らかにスタートさせる

毎日話している上司でも、ばったりエレベーターで会ったら、「話すことがない…」と気まずい空気になることはないか?
一流の人は「誰もが絶対に興味のあるネタや興味があるネタからはじめる」
では、「誰もが絶対に興味があるネタ」とは何か。
それは人間が毎日する5つのことだ。
1、食べること
2、動くこと
3、働くこと
4、お金を使うこと
5、寝ること
この1〜5は毎日行う行為であり、どんな人とも話が展開しやすい。


1、「最近忙しそうですけど、お昼とか食べている時間あるんですか?」
2、「最近運動とかされてますか?私は全くしてなくて〜」
3、「最近仕事終わるの遅いみたいですね〜。今一番時間を使っている業務は何ですか?」
4、「私全然お金貯まらないんですけど、○○さんは何かされていますか?」
5、「最近睡眠は取れていますか?」

話す中身よりま、話している時の「心地よさ」を作り出すのが一流。

人間が毎日実施する5つのことをテーマに話す

あなたの周りには話しかけやすい人、話しかけにくい人、2種類の人が存在しないか?
誰かと会うときに、一番どこを見るか?
それは間違いなく表情である。
人間は表情を見て、一瞬で「この人話しやすそう」「話しにくそう」ということをジャッジする。
一流はたくさん経験し、自己研鑽された人は、常に、「相手がどんな表情を見たいか?」を探求している。
表情に意識を研ぎ澄まし、「あなたにお会いできてうれしい!」という気持ちを、表情だけで表せるのが一流の技。

「会えてうれしい!」を顔で表現する

•話の広げ方

いかに相手が話したくなるような空間を作るか、ここが最大の腕の見せ所。
それを実現するには、一流がつかっている「接続詞」に注目する。


「○○さんって10年もテニスされているんですか?ということは(接続詞)、学生時代からずっとテニスをやられているんですか?」
「そうすると(接続詞)、健康には結構気をつけているタイプですか?」
「ちなみに(接続詞)、他にも体を動かすことをやられているのですか?」

「ということは」「そうすると」「ちなみに」、これらはすべて話を進める接続詞である。
一流は聞くのもうまいが、話させることが超絶にうまい。そして「またこの人と会いたい」という気持ちを醸成させている。

接続詞を使って、相手から自然に会話を引き出す


人間の脳は、考えると強烈に脳内エネルギーを消費する。「頭を悩ます」という言葉がある通り、深く考えれば考えるほど、人間の脳は疲弊していく。つまり、相手に深く考えさせるような質問を連発すると、相手の脳はフリーズし、心地悪さを感じて会話が止まってしまう。一流はそこを明確に理解している。


①「最近は忙しいですか?」という質問よりも「最近土日はお休み取られていますか?」
②「趣味はありますか?」という質問よりも「休日によくやっていることはありますか?」
③「何か体に気をつけていることはありますか?」という質問よりも「最近、ジムとか行ってますか?」
④「今夜何食べましょうか?」という質問よりも「今日の気分としては、サッパリした魚系ですか?ガッツリ肉系ですか?」
⑤「最近何か勉強していますか?」という質問よりも「最近何か本は読みましたか?」
というようにアバウトな質問ではなくて具体的な質問をする。

会話が広がらない、沈黙が続くというときは、投げかけている質問をもう一度ブレイクダウンして、具体的な質問に変換してみる。

あまり考えられなくても答えられるような
質問をする

沈黙になりそうな時、一流が使っている話法がある。それが「踏襲話法」。踏襲話法とは、文字通り、前の話を受け継ぐやり方。
話が止まったら、無理に新しい話題を見つけるのではなくて、前の話から自然につなげる方法。


①「うちの部署は忙しくて...」
→「そうなんだ...そうそううちの部署で言うと、最近若い子が増えて教育が結構大変なんだよね。○○さんのところはどう?」
②「先日熱海に旅行に行ったんだ〜」
→「それはいいね。そうそう旅行で思い出したんだけど、旅行行くときって有休使ってるの?」
③「私人材派遣の会社に勤めております」
→「へ〜そうなんですね。それでしたら、結構人に会われることが多いんですよね?」

「そうそう」「○○で言うと」みたいに、前の会話からつなげることで、新たな展開を作り出す。
沈黙すらも武器にする。これが一流の話法。

前の話からつなげて新たな話題を展開する

ほめることは大切だが、「そのネクタイ素敵ですね」「スーツもお似合いですね」「笑顔が素敵ですね」と表面だけやたらとほめられても、何か薄っぺらい感じがする。また普段よくほめられるところをほめても、あまり刺激がなく、会話が止まってしまう。
しかしここでもう一つ工夫をすると、さらに会話を膨らませることができる。それが「ほめポイント+ワンポイント」というやり方だ。
普通にほめることに、もう一つ要素を加えることで、相手から会話を引き出す方法。


①「○○さん、ジャケットお似合いですね。ジャケットはいつもオーダーメイドですか?」
②「○○さん髪切られたんですね。短髪似合いますね。○○さん細身だからメチャメチャ爽やかに見えますね」
③「○○さんっていつも明るいですよね。何か秘訣があるんですか?」
もう一つ加えることで、相手は「上辺だけではなくて、本当に興味を持って接してくれている」と感じる。

気持ち良く喋ってもらえるように
もう一歩踏み込む

•聞き方とリアクション

人間には想像力という素晴らしい能力がある。この想像力を駆使して、相手の話を映像化して聞いてみよう。映画を一緒に観に行ったときと一緒で、同じ映像を見ながら相手の話を聞くと、そこに共感が生まれ、驚くほど相手との距離感が縮まる。
共に感じることで、「この人は自分の話していることを聞いてくれている」「この人だったらわかってくれる」という印象を与え、信頼関係を築くことができる。

同じ体験をしたかのように話を聞く

一流は間違いなく語彙力のプロだ。
承認するときは、いくつものメニューから相手が喜ぶものをチョイスしてみよう。
メニューを増やすには、小説やポエムから言葉を集めたり、講演家の動画を見て素敵なワードを拾ってみることを勧める。


「○○さんはいい声してますね」を「○○○さんって声に艶がありますね」「○○さんの声の音色って本当に聞き心地がいいですね」
「○○さん頭の回転が速いですね」を「○○さんの頭の回転の速さはまさに音速ですね」
と普通に表現するのではなくて、もう一段上の言い換えで表現してみる。

相手が喜びそうな表現を
普段からストックしておく

相手からネガティブな話を持ちかけられたとき、お互いイヤな空気で終わることがある。
そのため、会話の中で少しでも相手がプラスの状態になることがベストである。
それを実現するには、次の「人がプラスな気持ちになれる3大欲求」をトークに交ぜる。
1、認められたい
2、ほめられたい
3、励まされたい

名将と言われる人は、認めて、ほめて、励まして、モチベートするのがうまい。
良い例
整体の施術師がお客さんに対し、
「お客さん、何かスポーツやっていました?これは相当使い込んでいますね。これだけ使い込んでいたら、凝って当然ですよ〜。すごいな〜。よくこれだけがんばっていますね〜」
悪い例
「デスクワークばかりで腰が痛い。」というお客さんに対し、人気のない施術師は
「そうですか、最近デスクワークの方増えてますからね。腰痛の方は結構多いんですよ。」という会話をする。
どちらと会話んしたくなるかといえは、前者の承認してくれる施術師だ。

「モチベーションスイッチ」をカチっと入れて、マイナスからプラスの状態で会話が終わるように、会話の末尾を意識する。

一流は、全力で励ます

•好印象の残し方

終わりよければ全てよしではないが、途中何か失言があったり、変な空気になったとしても、去り際のひと言でそらをひっくり返せることがある。
雑談の去り際に話に出た具体的なトピックスを1つピックアップする。

「○○さんの旅行の話、とても刺激的でした。ぜひまた聞かせて下さい。」
具体的に伝えることで「ちゃんと自分の話を聞いてくれていたんだ」という気持ちになり、承認欲求が満たされる。
そのたった一言がご縁につなげる大事な架け橋になるだろう。

一流は、記憶に残った具体的なエピソードを伝える


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