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心の整理をつけるためには統失彼女が必要だった
理解のある彼君だった自分から、理解のない彼君になるまでの自分を振り返り、もしあの時、共倒れしていたら、俺たちは二人とも生活保護になっていたのだろうか。
そんな気持ちで書いた。今は幸いにして別れることで難を逃れているけれど、もう俺だって後があるとはいいがたい。世の中はきつい。自立と金のなさが世界の序列を決めているといってもいい。年寄りが得をし、その一方で現役世代は死に瀕している。それもまた事実だ。
だが世を憂いていてもしょうがない。アメリカに比べればまし。他の国に比べればまし?そんなことはない。どこに行ったって、この世はあまねく地獄なんだから。
それでも統合失調症の妻といたときは幸せでもあり不幸でもあった。
それだけは真実だったように思う。
人にはもって生まれた運命がある。狂ってしまった歯車がある。障害というものがある限り、なかなか元には戻れないのだ。リウマチを隠しながらビルメンテナンス業をやりながら。
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