黒法師とカビ

 家で育てている鉢植えの中に黒法師という観葉植物があります。深さ20cmほどの素焼きの鉢植えから、太さ1cmほどの幹が一本伸びています。幹の高さ15cmほどまでは何も生えていないツルッとした表皮が覆っており、その上からは長さ10cmほどの少し肉厚な緑の葉が横向きに生え、自身の重さで下に垂れ下がっています。黒法師の名の通り幹や葉は本来黒いようなのですが、私の家の黒帽子の幹や葉はなぜか緑色です。お日様不足のせいでしょう。ホームセンターの売れ残りコーナーで120円だったときは黒かったのにな。
 この黒法師の葉は、ある程度古くなると勝手に幹から抜けて下に落ちます。冬の間は玄関の内側でじっと寒さを凌いでいましたが、最近はお昼が暖かくなってきたので日中は外に出してあげるようにしています。今日の朝も鉢を持って外に持っていってあげました。その時に下部もとの黒法師の落ち葉に灰色の毛が生えていました。カビです。日々温かくなるのは感じていましたが、ついに落ち葉にカビが生える時期になったのですね。カビの発生温度はだいたい13度。温かくなりました。もうじき、霜が降りたり氷が張ったりする時期も終わりです。黒法師が外で存分に日光浴できる季節までもう少し。

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