サキホコレでカレーを食べる夜
・今日は朝からどうしてもカレーを作りたい気分なのだった
・ただのカレーじゃない、「いいお米を食べるためのカレー」だ。
・退勤後スーパーに駆け込み材料を揃える。スーパーっていろんなものが置いてあってウケますね。夕食の材料が入った買い物袋を片手にウキウキしながら帰宅した。
・理想のカレー作りのためのアベンジャーズに集合してもらう。私の胃袋と心をこれから満たそうじゃないか。
・後方に写っているトマト缶と野菜ジュースとソースは元から家にあったもので、残りの材料は買い揃えてきた。絶対に自分の好きな味のカレーにするぞと意気込んで。
・挽肉の隣にあるサキホコレは去年ようやく市場流通が始まった秋田県の新品種で、これは2合入りのもの。値段は400円だった。
・1合あたり200円で新品種のブランド米が食べられるなら安い。新しいものを試すにはちょうどいい価格帯なのではないだろうか。
・冷蔵庫から出し忘れてたけど、ニンニクちゃんもいまーす。
・これで役者は揃った。後はカレー作りを始めるだけだ。この時点でもうすでに夜の9時を過ぎている。明日の朝作ればいいじゃんと思うだろうが、私は今日、今の時点で自分の作った自分好みの味のカレーをどうしても食べたいのだった。
・カレー作りは常にライブだ。LIVEでありLIFEそのものだ。だからこそ今、まさに今作り始めなければならない。
・我が家にはぶんぶんチョッパーが無いのでみじん切りは全て包丁で行わなければならない。なんて面倒なんだ。
・オリーブオイルにニンニンクを入れて弱火にかける。ニンニクは上と下を切り落とすと皮が面白いくらい楽に剥ける。
・すりおろししょうがを加えオリーブオイルと共に炒めて香りを立てる。しょうがが跳ねないように注意しながら、軽く火を通す。
・タマネギと挽肉を加えて炒めてブラックペッパーを振って下味をつける。タマネギに砂糖1/2程度を加えて飴色にしようとするも飴色になってはくれなかった。ラカントじゃダメか。
・野菜ジュースを加えると、野菜不足を補えるだけじゃなくセロリなどの香草も入っているので風味が良くなる。カレーに入れる野菜ジュースは濃厚なものがおすすめ。何故なら煮詰めやすいから。
・トマト缶も加えて軽く混ぜる。
・火加減に注意しながら
・ぐつぐつと煮詰めていく。このあたりでもう一度しょうがを入れて辛味を引き立たせる。
・頃合いを見計らって中農ソースを入れる。今日はお玉で2杯くらい入れた。
・カレー粉はティースプーン5杯分くらい。好みの辛さになるまで入れる。
・香りづけでガラムマサラを振り入れる。ダマにならないようによく混ぜる。
・バターを溶かして煮詰めていく。バターはまろやかさが出て香りが良くなるので入れている。味見をして辛いなと感じたら牛乳を少し入れてもいい。
・炊飯器に入れておいたご飯も炊けた。設定を間違えて約1時間かけて炊くコースにしてしまった。どうやらめちゃくちゃにおいしく炊けるらしい。
・お皿に盛りつけておしゃれ炭酸水をさりげなく添えたら完成!
・手前味噌な感想だけど、かなり本気でおいしかったです。辛いけど、激辛ではなく、爽やかにスッ・・・・・・と引けていく辛さ。しつこく口の中に残らない辛さで、しょうがの苦みが効いている。
・サキホコレは米粒のひとつひとつにツヤがあって、口の中に入れたときに広がる甘味がまろやかだ。美味しすぎる。グレードの高いお米ってこんなにも食感と甘さが飛びぬけているものなのか。
・いい米をカレーで食べることが果たして最善なのかどうかは分からないが、私の胃袋と心は確実に満たされた。これだけでも充分なのに、炊飯器にまだサキホコレがたくさん残っていて鍋にもカレーが残っているという夢のような現実。
・それはつまり明日の朝も美味しいカレーライスが食べられるということだ。なんて幸せな朝食なんだろう。
・寝ます!
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