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産後ケアを探す旅でひと息つけて

こんにちは、高松奈央です。前回に続いてわたしなりの産後ケアを探す旅の道中です。この産後ケアを探し求める旅はゴールがない気がしてきました。生涯かけて探して、試して、直していく、良くしていく。それを繰り返していくような気がします。わたしには価値あることなので、それでいいんです。
時折ひと息つけて振り返ったり、次の道を決めたりしていければいくことは大切だと思います。
今回は何もわからない中での実践で得た学びや発見、失敗をもとに振り返って再編集。旅でいえば次の目的地を決めるために宿で地図を広げている感じです。いままでのnoteの内容を振り返って、これからのわたしの産後ケアの指針を決めて次に進みます。実践からわかったことは

◯お母さんの日常に溶け込むような産後ケアをしたい
◯どこで何をするかよりどれだけお母さんの立場に立てるかを考えたい

ということでした。このふたつからお母さんと信頼関係を作ることが重要と書きました。このことは大切なこととして据えておきたいのですが、この2つをもとに、わたしのこれまでの経験と結びつけながら深める方法で、次なる指針、わたしだけのコンパスを定めたいと思います。

わたしが持つもの① 一般生活者の視点

わたしは産後ケアを考えるにあたって、母子保健関係の資格を持っていないことをしばらくマイナスポイントとして認識していました。しかし産後のお母さんのお手伝いに行った時に、場所がなくても、資格がなくてもできることがあるということをつかんできました。資格がないからこそ、ちょっとしたことでできることがあるということです。
母子保健関係の資格を持っていないという事実も裏を返せば資格を持たない一般人の視点、一般生活者の視点でできるということになります。もしかしたら産後ケアも一般生活者の視点だからこそできることもある、そう思ったのでした。

わたしが持つもの② データ収集のクセ

わたしが小さな時に育った環境や当時の自分の状況から、データ収集のクセがあって、そのデータを組み合わせてアイデアを出したり行動を決めてきたと最初の頃のnoteで書きました。
産後のお母さんのお手伝いに行った時も、家に帰ってからノートびっしりに気づいたことや疑問に思ったことを書き出しました。最近は仕事以外でこれだけの情報を収集しようとしたのは久しぶりだったので、このことに自分自身も驚いたところでした。幸い、お手伝いに行ったお母さんの中に感じたことを正直に聞ける間柄の方がいたので、感じたことを正直に聞いてみたところ、短時間で状況をわかってくれて本人が気づかなかったことまで気づいてくれてうれしかったというフィードバックをいただきました。興味のあること、心からやりたいと思うことに対して無心になってデータ収集してしまうクセもいい活かし方もあるものだと思いなおしたのでした。

わたしが持つもの③ 今までの仕事での経験

仕事でも個人の方へのお金に関するコンサルティング業務を行う時も専門情報を多く提供することよりも、お客様のことをたくさんお伺いしお客様に合う方法を深く広く探し、お客様の将来に対するご希望に近づくようなプランを一緒に考えていくことが大好きでした。お客様からもいままでの自分を踏まえて将来に役立つ設計ができたなどの感想をいただくことがあったり、次第に担当者のご指名をいただく機会も増えてきました。
今までの自分がとってきたコンサルティングのスタイルを見つめなおしていると、現在のデータだけではなく、それまでの経験や考え方をお伺いしていきながら、お客様の気づきやご希望を引き出すスタイルは、キャリアコンサルティングの視点に似ていたことを関連する書籍を読んで知りました。
以前ご相談いただいたお客様が、過去のコンサルを活かして今もマネープランをご自身で設計されている様子を伺うと、わたしはキャリアコンサルティングの視点を取り入れながらお客様が自ら方向性を選び進むためのお手伝いをすることで、お客様にも喜んでいただいていたことに気づきました。
わたしなら産後ケアの分野でも、キャリアコンサルティングの観点で、産後のお母さんを幸せにできるかもしれないと過去の自分に少し勇気づけられました。

ここで自分について改めて確認した①から③までをつなげると

わたしは産後ケアにキャリアコンサルティングを足して
お母さんの未来をつくるお手伝いをする人になる

といったところになるでしょうか。

とは言っても

とは言っても、わたしが目指す産後ケアが現在主流となる産後ケアからどれだけ離れてしまっているのか、受け入れてもらえるのかという思いもありました。
しかしこれについては、産後ケア関連の本や資料を読む中で、産後ケアには親としての自立を促すことや産後の社会復帰も産後ケアとして考えられていることを知りました。

産後ケアは〜母親となった女性の心身を癒やし、親子の愛着形成、また、親としての自立を促し、社会復帰への援助や子育て不安の解消、孤立化を防ぐことが大切です。そして、子育て仲間の輪を作り、産後の女性を包括的に支援することが本来の意味での産後ケアだと考えています。
目黒区男女平等共同参画センターだより「であいきらり」第61号より一部抜粋

産後ケアに対して、一般人としての立場も生かせる余地があるかもしれない、そう思い歩みを進めることにしました。

最後に、先程の引用ページにはこのような記載もありました。

妊娠出産産後。。。その後に続く育児は、女性にとって母親に移行していくプロセスであり、発達課題です。
目黒区男女平等共同参画センターだより「であいきらり」第61号より一部抜粋

母親に移行するプロセスや発達課題を、人生という長い文脈、キャリアの観点で捉えるのはキャリアコンサルティングの分野からもアプローチできそう。よかった。わたしにしかできない産後ケアのピンをここに定めることに決めました。

わたしの産後ケアを探す旅は、キャリアコンサルティングの勉強をすることとなりました。学んでいく中で分かったことですが、先ほど抜粋した資料にあった「発達課題」はキャリアコンサルティングの分野で深く学ぶ内容でした。


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