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なんちゃってSDGsを食い止めるため、構想5年かけ、教材を作りました。

私は2016年頃からSDGsの普及啓発に力を入れ、
企業研修や学校への出張授業のため全国をかけまわり、
取材のために海外まで行ったりしていた。

テレビ番組での解説、監修、本の出版、
電通のSDGs広告賞の審査員など様々なこともした。

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なんちゃってSDGs

この2年ほどSDGsが一気に浸透したことによる弊害を感じる。
「SDGsをやっている風の広告」が多いことだ。

今やっている取り組みの中でSDGsと言えそうなところを切り抜いて、ロゴマークだけHPにペタッと貼り付ける、会社のロゴマークが入ったエコバックを大量に作り余って困っているなどなど。

むしろ、その活動をすることが環境に悪いのではないか?と思うことがたくさんある。

学校教育でも、リサイクルやマイクロプラスチックという問題がよく取り上げられ、それはとても素晴らしいことなのだが、社会を構造的に捉え直したり、どういう仕組みがあればいいのか考えたり、社会を変えるためにどうすればいいのか、という教育までは至っていない。

また、SDGsと、とりえあず言葉をつければ、お金が儲かってしまうようになったのも気持ち悪い。SDGsとただ言えばいいのではない。私自身は、できるかぎりそういうSDGsウォッシュの仕事とは距離をおきつつ活動してきた。

だからといって、SDGsという理念が悪いわけではない。経済と環境と社会(生活)のバランスを取りながら、持続可能な社会を作ることは大切だ。経済格差、気候変動など解決しなければならない問題がたくさんある。国際的にも、国も、企業も、市民もみんなでやらないといけないから広まることは悪いことではない。

社会のソリューションとなる教材を

なので、見かけだけのSDGsに対して疑問の声を上げながらも、SDGsの本質を伝えるいい教材を作ろう。“なんちゃってSDGs”に打ち勝とうとコツコツと、授業や教材の改良を数年かけておこなってきた。

協働できるところはしつつ、SDGsの本質を伝える、社会のソリューションとなるような教材を作りたいと。

経営者3人の小さな会社。

だから、私たちが直接いかなくても教材が広まる、その教材がファシリテートが簡単なものをと考えてできたのが、SDGsババ抜きカードゲームだ。ババ抜きは誰もがやったことがあり、ルールは簡単だ。

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広告を出したことはないが、口コミで、累計1000個以上売れた。

そして、この度、笑下村塾のサイトやbaseで細々と販売していた
『SDGsババ抜きババ抜きカードゲーム』がくもん出版から商品化することなり、全国の書店とAmazonで発売する。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4774333050/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i2


暗記科目のように、SDGsの指標を暗記させるような、本質と外れたような教材もある。

SDGsの大切なことは、社会を変える17個の目標。

社会を「変える」ことが大事なのだ。
社会を変えるためには、構造的な理解が必要だ。

行動までを導く教材

SDGsババ抜きカードゲームの特徴は、手札を捨てる際に、指示カードの指示に従わないといけないこと。

この指示カードには、世界の現状を知ったり、社会の不条理さを体感したり、実際の解決策に向けて行動したりするような仕掛けがある。

例えば、こちら、教育の指示カード。
学ばないことで、不利益があることを体感する。

学校に通っていないから、じゃんけんのグーしか知らないという設定。

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「えー!なんでー!損した」などと、笑いながらも、「これって社会で起きていることだよね?」とふと考えたり、みんなで協力する指示カードがあり仲良くなったりとコミュニケーションの活性化にも役立つ。

また、各指示カードには、データが記載してあり、その目標の現状を客観視してみることができる。

ゲームが終わった後にやる解説書では、その問題の背景や構造的な問題まで深堀をする。

例えばこちら、「1番貧困をなくそう」の指示カード。

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貧困の子どもが助けてーと叫ぶことで両隣の人からカードを引いてもらえる。貧困の子どもは恥ずかしくて周囲に相談できないことが多い。
189という相談番号があるなども説明している。そして、ワークシートでは私たちができることを記載できるようにしている。

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 社会の実情を写真で知るガイドブックでは、ゲームの内容が現実ではどのように起きているのかリンクして学びを深めることができる。みんなで考えてほしい議論のテーマも列挙しているので、ディスカッションにもオススメ。

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まさに、SDGsを知る・学ぶ・行動することができる。

今回、家庭でも買えるように、私たちの印税もさげてもらい価格をできる限りおさえた。私たちの会社でつくるよりもたくさんの数発売できるので、全体の価格も半分ほどに下げることに成功した。

ぜひ、学校で家庭で、会社でやってみてください。

楽しく学ぶ仕掛けがたくさんあります。笑顔がうまれます。それぞれの学校や会社で学ぶ導入として使ってください。

このままではダメだと嘆く前に、一歩でも解決のために行動したい。
だから、このように数年間の蓄積を作品にでき感無量です。

ファクトチェックなども4名プラス校閲の会社を入れておこない、さらに監修者には、SDGsに幅広く取り組む佐藤真久・東京都市大学大学院教授に入っていただき、丁寧に作りあげました。

子どもにツケを回さないために

環境破壊、温暖化、格差、貧困、紛争……。このままでは、子どもたちにツケを回してしまいます。これらの課題に対して、国を超えて、企業や個人も巻き込んで解決しようという大きなうねりができています。ぜひ、自分たちだけでなく、将来の世代に自信をもてる社会を一緒に作りませんか?このゲームは、きっかけです。ゲームをした後に、ぜひアクションし、社会を一緒に変えましょう!

●アマゾンより予約発売開始「SDGsババ抜きカードゲーム」

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4774333050/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i2

●ババ抜きカードゲーム特設サイト

https://www.shoukasonjuku.com/sdgscardgame
ルールや商品の詳細はこちらにのっています

●お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs

https://www.amazon.co.jp/dp/4774330949/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_63pnFb9EPT42S
SDGsの基本や本質を分かりやすく説明した著書

●ファシリテーター養成講座
SDGsを普及する講師の育成もしています

https://www.shoukasonjuku.com/blank-11

●出張授業のご依頼もお待ちしています
https://www.shoukasonjuku.com/syokasonjyuku-lesson

子どもにツケを回さないため頑張ります。

楽しく知ろう。
知って知って変えよう。

笑いで世直しをコンセプトに、笑下村塾の活動これからも頑張ります。

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書店には4月11日頃並ぶと思います!

基本的にすべての記事は無料でご覧いただけます。もし有益だと思っていただけたらサポートいただけますと幸いです。「笑いで世直し」するための活動費(イベント代、取材費等)として大切に使わせていただきます。