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【音楽と日常】Thin Lizzy ブラック・ローズ(Black Rose)

シン・リジィ(Thin Lizzy)は、1969年、ベース&ボーカルのフィリップ・ライノット(以降、フィル・ライノット)を中心に、ドラムスのブライアン・ダウニー、ギタリストのエリック・ベルとでダブリンで結成されたアイリッシュ・ロックバンド。
アイリッシュ音楽を取り入れた音楽性、ツイン・リードスタイルのハード・ロックで人気を博した。

ただし、薬物問題がバンドを根深く覆い、メンバーのメンバーの加入、脱退を繰り返したバンドだった。

ゲイリー・ムーアは1974年と1979年の二度加入しているが、ライフスタイルの相違からいずれも短期で脱退している。

バンドは、1983年に解散となり、1986年にはフィル・ライノットが薬物過剰摂取により亡くなっている。

ブラック・ローズ(Black Rose)

ブラック・ローズは、9枚目のスタジオ・アルバムで、ゲイリー・ムーアがギターでフル参加した唯一のアルバム。
収録曲は9曲。

1 Do Anything You Want to  3:52
2 Toughest Street in Town  4:01
3 S & M  4:06
4 Waiting for An Alibi  3:30
5 Sarah  3:31
6 Got to Give It Up  4:25
7 Get Out of Here  3:37
8 With Love  4:38
9 Roisin Dubh (Black Rose) a Rock Legend  7:04

1979年4月13日にイギリスでリリース。

このアルバムを聴いたのは、ゲイリー・ムーアを追いかけ始めてからだったので、たぶん、1981年の秋頃だったと思う。
このアルバムの中で私は、「Waiting for An Alibi」「Sarah」「Roisin Dubh (Black Rose) a Rock Legend」の3曲が気に入っていた。

Waiting for An Alibi

Waiting for An Alibiは、1979年9月24日から30日まで計5公演行われた日本公演に向けて頻繁にラジオで流れていた曲だったので、アルバムから曲が流れたとき「ああ、この曲か」と思った。
ゲイリー・ムーアは、全米ツアー中の1979年7月4日のカリフォルニア州オークランド公演を最後にバンドを脱退したため、日本の来日公演には出演していない。
イントロのフィル・ライノットの特徴あるベースのフレーズとツインギターの音で始まり、フィルの語りかけるようなボーカルとムーア等のツインギターが特徴的な曲。

Sarah

Sarahは、フィル・ライノットに娘が生まれた喜びを歌った曲。
アコスティックギターで素朴な感じから始まる。
歌詞の内容は、
「君が生まれたことで僕の世界は変わった
 君は私が知りたいすべて
 僕の心を掴んで離さないで
 僕の愛を君にあげよう」
といった感じ、優しさが感じられる。
流れるようなギターのフレーズと終盤の転調するところが特に気に入っている。

Roisin Dubh (Black Rose) a Rock Legend

Roisin Dubh (Black Rose) a Rock Legendは、アイリッシュ民謡のフレーズを織り交ぜた曲で、日本人の心にも響く曲だと思う。
ツイン・ギターの美しい音色とクライマックスでのゲイリー・ムーアの速弾きが圧巻。
アイリッシュ・ロックバンドを意識させる曲で、アルバムのラストにふさわしい曲だ。

参加ミュージシャン

フィル・ライノット - ボーカル、ベース
スコット・ゴーハム - リードギター、リズムギター、バックボーカル
ゲイリー・ムーア - リードギター、リズムギター、バックボーカル
ブライアン・ダウニー - ドラムス、パーカッション

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