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【音楽と日常】テンポが違うと・・・

大学時代はいろいろな活動に首を突っ込んだが、二つ入ったクラブのうち一つはオーケストラだった。
地方大学の経済学部単独のオーケストラ。
私の入部した頃は、総部4年目で部員数も20数名の小ぢんまりしたオーケストラだった。

大学一回生の時、定期演奏会を開くことになっていた。たぶん、クラブとして初の定期演奏会だったと思う。

指揮者の4回生のNさんはすごく意欲的で、ベートーヴェンの交響曲第一番交響曲第七番2曲を演奏するという。
弦楽器パートのメンバーは初心者だらけ
私もチェロを弾き始めたのは4月から・・・。
結構、無謀な挑戦だった。

さすがに20数名ではオケにならないので、教育学部や社会人の助っ人を得ての編成でなんとかであるが、問題は部員のスキル不足
音合わせは超スローテンポで行っていた。

その年はオリンピックイヤーでロサンゼルスオリンピックが開催されていた。
下宿にテレビを置いていなかった私は、夏休みに実家に帰省してテレビ観戦していた。

閉会式を観ていた時だった。
歴代の開催国の音楽を順番に演奏していた。
順番が西ドイツ(ミュンヘン)に回ってきた時、聞き覚えのある曲が演奏されていた。
どこかで聴いたことがある、しばらく思い出そうとして記憶を探った。

ふと、気が付いた。ベートーヴェン交響曲第七番の第四楽章だ・・・。
これが正式なテンポなんだ・・・。
あまりのテンポの違いに愕然とした。
「このテンポで弾けって・・・、無茶だ・・・。」
しかし、聴いてもすぐに分からないぐらいスローテンポの普段の練習もどうなんだろう・・・。
しばし絶句した。

ベートーヴェン 交響曲第七番イ長調作品92

日本では、タイトルが付いていないので、あまり知られていないが、海外ではメジャーだと当時の指揮者は言っていた。

ネットで検索すると、「ウェリントンの勝利(戦争交響曲)」と出てくる。
タイトルもあるんだ・・・。
これは、今検索して得た情報ですが・・・。

ところで、定期演奏会は第一番、第七番ともになんとかなったように記憶している。
遅めのテンポではあったが、超スローテンポではなかったはず・・・。
助っ人の力が偉大だったかも・・・。

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