サンゴの入海式 フラグサンゴの購入から、接着、水槽導入まで
今日は、マリンアクアリスト(海水魚飼育者)初心者の方に向けて、実用的な記事を書いていきたいと思います。
今回は、フラグサンゴの入海について。
入海???なにそれ????と思うかもしれませんが、
サンゴを自宅の水槽にいれることをアクア界隈では「入海」と呼びます。
そもそもフラグって?という方は、
こちらの記事をぜひご覧ください。
マリンアクアリストじゃないよって方も、「へえ、サンゴってこんな風に水槽に入れるんだ」と思って読んでいただければと思います。
上級者の方は、「お前そこ違うだろ!」みたいなツッコミを入れながら読んでいただければ幸いです。(笑)
サンゴの購入方法
ではまずはサンゴの購入方法ですが、サンゴ屋さんで買うか通販で買うかです。
熱帯魚屋にはあまりサンゴが置いてないこともあるので気をつけてください!
値段はピンキリなのですが、一般的なSPSサンゴのフラグですと、2000-3000円で購入可能です。
最近はきちんと梱包してくれたり、保温もしてくれるので通販が非常に便利です。
サンゴの薬浴
では、サンゴを購入したところで、つづいて、サンゴの開封です。
サンゴも、他の魚と同じく、こういったビニール袋につめてお家までもって帰って来ます。
まずは、袋を開け、小さい容器にサンゴと入っていた水を出します。
ここで、「なんでそのまま水槽に入れないの?」という疑問が上がるかもしれませんが、
サンゴははじめに
薬浴
をする必要があるのです。
薬浴とは、動物の病気の治療や予防のために、薬剤を入れた水や湯に浸からせることです。
熱帯魚や金魚などの薬浴は有名ですが、サンゴの沐浴はあまり聞いたことがなく、
最初に聞いた時は、僕も「サンゴも薬浴するの?!」と驚きました。
水槽内に害虫や病原菌を持ち込まないために、サンゴに付着している悪い物質を取り除く必要があるんですね。
さて、それでは薬浴をしていきましょう。
薬浴用の薬は色々と出ているのですが、今回はこちらの
コーラルrx proを使っていきたいと思います。
サンゴと水が入った容器に適量をいれ、その後10-15分間、水をかき混ぜていきます。
手でかき混ぜてもいいんですが、ずっとかき混ぜてるのも面倒だったので、僕はあまった水流ポンプをいれて水をかきまぜています。
10-15分経ったら、水流ポンプを取り出して完了です。
画像ではわかりにくいのですが、サンゴについていたゴミなどが容器の下にたまって、水が少し濁るはずです。
プラグ取り外し、岩へ接着
サンゴの薬浴も終わったということで、いざ入海!といきたいところですが、ここで一手間。
サンゴの切れ端であるフラグサンゴは、画像のように「プラグ」という、白い台座がついた状態で売られているんです。
フラグにプラグ。すごくややこしいですね。笑
このままフラグ飼育用台座に差し込んだり、そのまま入れたりするのもいいんですが、
せっかくなので自宅の岩につけかえてみたいと思います。
そこで登場するのが、こちら。「普通のカッター」です。
カッターで、ギコギコと根元を切断していきます。
しかし・・・・・・この作業ものすごい大変です。
いつまでたっても切れる気配がありません・・・・・
そこで、あまりよくないのかもしれませんが、今回はニッパーを使いました。
思い切りよく、根元をグッといくと、簡単に取り外せます。
これで、岩につけかえる準備ができました。
続いて登場するのはこちら
「アロンアルファ ゼリータイプ」
です。
サンゴ用の接着剤等も販売されているのですが、岩を取り出せるのであれば、瞬間接着剤で十分です。
ゼリー状がいいみたいですね。
取り出した岩に、サンゴを瞬間接着剤でつけて、
完成。
いよいよ入海です!
プラグを外して直接岩につけかえたことで、様になっている気がしますね。
いかがでしたでしょうか?
サンゴを入れるだけでこんな大変なんだ。。。と思われる方も多いかもしれませんが、
この作業をしている時が、アクアリウムをしていてなんだかんだ一番楽しかったりもします。笑
僕はプラモデルをつくるのが好きなのですが、個人的には、
プラモデルをつくるのとアクアリウムをするのは、自分でパーツを組み立てていく感じなど、似ている部分が多いと思ってます。
一見面倒そうに見える作業もやってみると意外と楽しくてハマりますよ。
ぜひ、みなさんもサンゴ飼育はじめてみてください!
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