見出し画像

暗号資産:Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)約740億円のハッキング事件!

こんにちはー!

以前紹介した、仮想通貨NFTゲームで有名なAxie Infinity(紹介記事はこちら)で、今週火曜日にハッキングの大事件が発生しました!想定$620m(約740億円)は史上二つめに大きい金額のハッキング事件とされています。

Axie Infinityって?

アクシー・インフィニティは2018年3月にスカイ・メイビスというベトナムのデベロッパーが開発したNFTゲームで、ポケモンのようにモンスターのAxies(アクシーズ)集めブリード(交配)したり対戦させるゲームです。

ハッキングの内容

Axie Infinityのブロックチェーン、Ronin(ローニン)のサイトにて正式情報がアップされているので、何が起きたのか見ていきましょう。

3月29日にハッキング発覚:

173,600ETH(現時点のETH価格は約$3,400なので約$600m)と25.5m USDCがローニン・ブリッジから盗まれる
・ローニン・ブリッジとカタナDex(取引所)を停止
・ユーザーからETHの引き出しができないと報告を受け調査をしたところ、3月23日にハッキングが起きていたことがわかる

ハッキングの詳細:

ローニンのブロックチェーンにて取引が承認されるには、9つあるvalidator nodes(承認ノード)のうち、5つのノードの承認が必要となります。ハッカーは、ローニンの4つの承認ノードとAxieDAOが運用しているノードを一つ乗っ取りました。AxieDAOのノードは2021年12月にて終了されていたのですが、まだ使用が可能な状況が続いていたとのことです。
→当該事件をきっかけに、このノードは全てリセットされかつ承認プロセスは5から8つへ変更された

盗まれた資金はどこに:

当該ウォレットに存在していて、取引及び残高が参照できます
https://etherscan.io/address/0x098b716b8aaf21512996dc57eb0615e2383e2f96

アクシーを運用する会社、スカイ・メイビスのCOOは盗まれたユーザーの資金はなるべく早い段階で返金する意思を示しています。

被害の影響

今回の事件はそもそも誰でもハッキングの被害に遭うべきではないですが、それ以上に辛いのが多くのユーザーはアクシーのゲームにて生計を立てていた人もいることなのです。

一人のユーザーを例に挙げると、フィリピンに住む20代半ばの男性、パブロです。コロナの影響で教師の仕事を解雇され、コロナで入院した父親の医療費はかさみ、街がロックダウンの中どうにかお金を稼ぐために色々探しいた中で友人から勧められたのがアクシーでした。2ヶ月後には、週に$80ほど、教師の給料の2倍を稼げるようになり、父親の医療費と兄弟の学費も全部返済できたといいます。

今回、盗まれた資金は戻されるとしても、ハッキングの影響からユーザーが低迷し、AxieのモンスターNFTや通貨の価値が回復しないことも考えられます。

本当、最低・最悪な事件ですね。。。皆さんも、くれぐれも気をつけてください!使う取引所やプラットフォームによってはハッキングはどうしてもリスクとして存在するので、最悪のシナリオ全額資金が無くなっても困らないように体制づくりをおすすめします!例えば、取引所ではなく、自分のコールド・ウォレットに資金を移動させるなどできる対策をとっておきましょう。(他のハッキング事件等を知りたい方は、こちらの記事で簡単に紹介しています。)


皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!