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暗号資産:2022年注目すべき暗号資産総まとめ①『神レベル』!

こんにちは!

今日は暗号資産関連のエンジェル投資家、アダム・コチュラン氏が昨年末に投稿した『2022年に大きく成長すると見込んでいる買物リスト』と題した206ツイートをピックアップします!

かなり、かなり内容が濃いので、今日は1段目のプロトコールに集中してお話ししたいと思います!全て理解できなくとも、こういうプロトコールが暗号資産の世界を大きく動かそうとしているという感触が得れたらと思います。私もこのリストの9割くらい知らない名前だったので、一緒に勉強しましょう。

アダム・コチュランって誰?

アダムは投資家、マーケティング・戦略の専門家でフィンテック・AI・バイオテック・行動経済学様々な分野で活躍してきましたが、特に暗号資産関連で名を広めました。現在自身で立ち上げたベンチャーファンド、シネムヘインにて最新テック・イノベーションに長けているエリアに集中していて、複数の暗号資産プロジェクトにも貢献してきています。ドージコインのコミュニティ・マーケティングにも加担していたみたいです!
博士号を保有されているのもあってか、彼のツイートの内容は考え方や前提についても丁寧に説明されているのとてもためになると思います!

買物リストの大前提

このリストにある暗号資産は、今すぐ一度に買うものと言っているわけではなく、調整が来たときに買う優先順位が高いものという位置付けです。また、このリストにあるものは大きなBTCのようなインデックス資産を上回ると想定しているものです。また、ここに載らなかった暗号資産は「悪い・ダメ」と言っているのでは一切なく、去年ブレイクアウト既にしてしまったため、2022年の急成長は期待できないということです。例えば、ソラナ($SOL)は2021年にブレイクアウトしたため、今年も継続的にインデックスを上回る確率が低いというだけです。

ソラナ、2022年1月7日時点

買物リストに載る条件としては4つ:

  • 機能する商品がある

  • 2022年に大きな動きを見せる仕掛け・動機がはっきりある

  • 他と比較して成長する目処がある

  • 何かしらのキャッシュ・フローが確立していればプラス

アダムの投資に対するマインドセット:

長期的投資家として、ポートフォリオのリバランスはするかもしれないが、基本的には6−7割のミスを許容し、5年以上のホールドを前提として、買って3年間の損失はOKとしています。

2022年の定説

2021年は大きなブルサイクルで、実際の内容は別にして大きく稼げるマーケットでした。

2021年12月16日時点のパフォーマンス%

伝統的な株式市場の場合、このような大きなハイプ(投機的成長)が生じるとき、この以上な利益を確保するために、投機的資産から安全資産(バリュー)へとローテンションが起きます。今まで暗号資産の場合、その中でバリューに該当するようなものは存在せず、基本全て『将来の成長』を目がけた投機的資産でした。
しかし、最近では、実際に売上を立ているプロトコールが出てきているのが下記の図からわかります。

売上があるプロトコール

現金が王様

この売上の質と内容を正しく理解することが非常に重要になるのですが、一つ言えることは、実際に売上を立てているプロトコールほど、2021年に大きくアンダーパフォーム(成績が悪かった)したことです。
これは、2020年に引き続き、家にこもって政府補助金を元手に『この犬コイン行けそう』と大きくマーケティング(中身でなく)に長けたプロトコールが人気を引きました。(彼もドージのマーケティングに関わっていたので、皮肉ですが。笑)

ただ、長期目線では、現金と評価のみが意味をなすということです。質の高いサービス・商品があれば、人はそれを買い続け、プロトコールに現金が入るため、デベロッパーが継続的に力を注いで、より良い商品を出し続けかつ保有者にも利益が享受される、プラスのサイクルです。

そのため、ここで載せている買物リストの多くは、新しいプロトコールではなく、5年以上商品を作り上げてきたものを厳選してます。

インフラは女王様

現在の暗号資産のインフラの問題点としては、なんと言っても取引のバリデーションの遅さ故にコスト(ガス代)の高さです。2022年に全て解決するとは言わないですが、レイヤー1からレイヤー2への移行の大変さや、プロトコール間の移動など、これらの重要性が増しています。

では、早速神レベルと選定された4つの暗号資産を見ていきましょう!

神レベル!

神レベル暗号資産

この名前からしてインパクトが強いですよね。笑
さて、この神レベルはアダムが長期的にホールド、買って10年くらい忘れとく、という感覚の暗号資産ということです。
左から:イーサリアム($ETH)、コンベックス($CVX)、ヤーン・ファイナンス($YFI)、キィーパー($KP3R)

イーサリアム($ETH)

アダムはイーサリアムがETH2.0のローンチのインパクトをこちらのツイートで説明しています。
ETH2.0のローンチにより価格が上昇する理由を7つ挙げています:

  1. 機関投資家ステーキング(利率を確保するため)による価格の上昇

  2. 1による追加投資の派生効果

  3. 個人投資家のFOMO

  4. 実需要の増加:ガス代の減少から、DAppsの商業化や活用が本格化

  5. ステーキングのリターンを上げるため、鯨の更なるステーキング

  6. ステーキングは最小ロットが決まっているため、それに達成するための購入

  7. EIP-1559はガス代の一部を焼却する(EIP-1559やガス代についてはこちらの記事を参照)

私(Takako)的にも、イーサリアムは現在暗号資産界隈で起きているNFT等の大きな動きのベースとなっているので、本当まだまだこれから伸びが期待できるものと思っています。次に見ていく様々な暗号資産を買うにしても、まず初めにイーサリアムを買うことから始まることが多いです。

$ETH、2022年1月7日時点の1年チャート


コンベックス($CVX)

コンベックスは早い段階から期待をしているDeFiプロトコールで『キングメーカー』と呼んでいたそうです。
コンベックスの役割は少し複雑なので、ここでは簡単にしか触れません(詳細内容はこちらの記事が非常に参考になりました!私も別途記事を出したいと思います♪)。ざっくり言うとカーブ($CRV)の流動性を提供する人たちに最大のリターンを提供するために作られたのがコンベックスのプロトコールです。

カーブの特徴

そもそもカーブとはステーブルコイン(USDC、DAIやUST等)やwBTC等を取引するにあたり、スリッページを最小限に抑えられる取引所ということで知られています。(スリッページとは注文を出した価格と実際に成立した価格との差のことを指すのです。)
例えばDAIとUSDCを取引するのに、カーブとスシ($SUSHI)を使ったとします。(カーブのレトロ感すごいですよね。笑)

カーブでの取引
スシでの取引

同じ通貨の間で、同じ100万ドルを取引するのに、手元に残るUSDCはカーブとスシとでびっくら2万ドル以上の差(2%)が生じます。
また他の流動性を提供するAAVE、CompoundやOlympus(オリンパスの記事はこちら)も同様ですが自分のトークンをステーキングもしくはロックすることで利率を得ることができます。カーブトークンをロック(鍵をかけるという意味で、カーブに自分のトークンを保管(流動性を提供)し、自分では使えなくなること)することで、カーブのプラットフォームが得る手数料収益の一部を利子としてカーブ保有者に提供されます。

カーブの利率・報酬表(%は都度変わります。)

コンベックスの役割

上記の表にあるReward(報酬)はカーブトークンを最低でも4年間ロックした人にのみ渡されるのですが、4年間資産を使えないのは長いですよね!コンベックスを利用することでカーブトークンをロックするのですが、その代わりに合成カーブトークンをもらえます(元のカーブトークンは一生ロックされます)。また、合成カーブトークン以外にも、『賄賂』がもらえます。カーブからもらえる報酬は決まったパイをカーブ・プールの中で分け合うのですが、どのプールが一番多くもらえるかは投票制なのです。そこで、この『賄賂』はあるプールに報酬が多くいくように仕向けるための支援金なのです。(賄賂という言葉を使うとあまり聞こえが良くないですが、まったく違反ではなくオープンにされている事実なのでご心配なく!)

2022年に急成長を期待する理由:

  1. 賄賂のVotium Bribesの爆発的成長

  2. Curve V2へのアップデートは、ステーブルコインだけでなく他の暗号資産も取り扱うようになります。カーブで取り扱う新しいプロジェクトの出来高成長を意味する

  3. カーブだけでなく、他の通貨への適用を始めている(例:FXS)

$CVX、2022年1月7日時点の1年チャート


ヤーン・ファイナンス($YFI)

ヤーン・ファイナンスについてはこちらのツイートで説明しています。ヤーンも、コンベックス同様、マーケットに流動性を提供しているプロトコールです。
価格上昇を期待している背景は:

  1. 約100億円以上の年間売上と成長力

  2. $YFIの自社資産買い戻し

    • 12月16日にて、$7.5mの自社買いをしたことを発表後、価格も急上昇

  3. 保有者にフィーを配分(利益配分)するトーケノミックスを再度検討している。veCRVやxSushiモデルを検討 

  4. びっくりするレシオ(まだ倍率が低い)

    • PSはx3.6、PEはx7.9。同様のプロトコールであるカーブ($CRV)はx71.9とx143。

$YFI、2022年1月7日時点の1年チャート


キィーパー($KP3R)

キィーパーは2つのプロジェクトが主幹となっています。一つは、Keep3r Networkというプラットフォームでスマートコントラクトを簡単に使えるようにします。ヤーンもキィーパーを使ってボルト(倉庫)の管理を自動化しています。また、より使いやすいインターフェースを提供できるようKP3R v2のローンチ予定ということです。
もう一つは、Fixed Forexという新しいプロジェクトで、米ドル以外の通貨をステーブルコインにする仕組みです。これは大きな動きで、現在米ドル以外の通貨に仮想通貨を売却しようとすると、膨大な手数料を取られる結果となります。
コンベックスにても高い利率を得られる通貨コンボの一つとしても上がってきます。(表の一番下の韓国ウォン、28%近く)これは、仮想通貨を一度売却して、Fixed Forex一般の通貨に変えても引き続き高い利率を獲得できることとなります。

コンベックスのサイトより

アダムいわく、Fixed Forexはカーブのマルチ通貨プラットフォーム版ということです。現在、Fixed Forexを除くと、米ドル以外のマルチ通貨のサービスを提供しているプロトコールはないとのことです。様々な通貨に対応可能にすることで、取引所の出来高の可能性も飛躍的に伸びます。
また、キィーパーが凄いのは、Fixed Forexだけでなく、ヤーンのような他の重要なプロトコールのインフラも提供していることです。1点だけ注意点としてあげているのが、他の神レベルと比較すると2022年に爆発的に動くか否かはもう少し様子見ということです。ただ、長期的に見ると大きく期待しているプロジェクトで、もちろん初期段階で小規模なので鯨がきてパンプ&ダンプの対象となることも大いにあり得ます。

$KP3R、2022年1月8日時点の1年チャート

以上、アダム・コチュランの分析による2022年、神レベルで注目している4つの暗号資産のでした!
いかがでしたでしょうか?
かなりたくさんの情報だと思うので、またお時間がある時ゆっくり一つずつ読み直してみてください!

私の暗号資産の戦略は基本長期ホールドが基本です。ボラティリティが非常に高いのですが、何故か株取引とは違い、狼狽売りを避けられてきています。笑 どの通貨が勝ち残るかは全くわかりませんが、暗号資産やDeFiの考えはこれからどんどん普及していくのではと思っています。今年は、もう少し暗号資産に追加投資をしたいと思っているので、この神レベルはきちんと理解をしたいと思っています。現在ETHも3000ドル付近に戻ってきたので、買うのに嬉しいレベルです!

では、素敵な週末を!

皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!