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好決算!Palantir($PLTR)の解説

こんにちはー!

本日はパランティアの解説をしたいと思います!8月12日に発表された決算内容なので、目新しい情報ではないですが、ここ最近の大きな下げで買うチャンスが出てきたら検討すべき銘柄としてピックアックしました♫

去年の9月末にダイレクト・リスティングにより上場してから、2月頃までは順調に上昇していたのが、それ以降はボックス圏内をヨコヨコしている感じですね。

会社・サービス概要

パランティアは2001年の9.11事件をきっかけに、最先端の技術を駆使していると思っていたアメリカ政府とは違い、「政府はシリコンバレーより技術がはるかに遅れている」という考えから、2003年に創業されました。パランティアの名前は小説の「ロード・オブ・ザ・リングズ」(『指輪物語』)に登場する過去・将来を見通すことができる水晶玉から由来しています。

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何と言っても一番初めに目につくのが創業者メンバーですね。2002年ペイパルを売却した後に創設されたのですが、当初はペイパルメンバー2名(ネイサンはなんと、アファームの創業者でもあります!)と、スタンフォード大学を卒業して間もない優秀エンジニア2名でした。しかし事業内容が複雑なのと若いチームだったので、なかなか投資家を集められずにいたところ、2005年に現CEOのアレックスがチームに加わりました。アレックスは、それ以前にロンドンでアセットマネージメントの会社を設立し、投資家としても成功していました。

さて長くなりましたが、実際にサービス・商品内容を見ていきましょう。パランティアは現在3つのサービスを提供しています、Gotham(ゴッサム)・Foundry(ファウンダリー)・Apollo(アポロ)です。ゴッサムは政府の情報機関向けに提供しているサービスで、多大な情報を分析に回すことにより、防衛対策やプランニングに役立てます。ファウンダリーも基本的には同じデータ分析サービスルツールを一般企業用に提供しているものです。最後に、アポロはゴッサムとファウンドリーを可能にするインフラなのですが、様々なクラウド環境を使用している場合でもそれらを統合できるインフラです。例えば、政府情報機関の場合は独自のクラウドを使用していたり、企業も買収等により1社の中に複数のクラウドサービス(例AWS、AZURE)を使用している場合でも問題なく全てのデータを取り込んで分析を行えるということです。

パランティアのホームページから引用したプラットフォームの例

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次にビジネスモデルですが、3つのステージに分かれていて、Acquire(獲得)Expand(拡大)とScale(拡張)です。獲得のフェーズでは、政府機関・企業に対してゼロか低コストで短期間のパイロットを開始します。拡大は、短期パイロットで成功した顧客でパランティアへ約1千万円の売上をあげているが貢献利益はマイナスの相手先へのサービスをより充実させ、サービス提供を拡大すべきかを判断します。最後の拡張は、約1千万円の売上をあげていてかつ貢献利益もプラスの顧客については、プラットフォームの熟知ども高まりパランティアとして必要なサポートコストは低下、もしくは売上の増加とは比例せずに増加していき、貢献利益がどんどん高まっていくフェーズです。

第2四半期決算

次に、決算発表内容を見ていきましょう!

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売上は前年同期比+49%(ガイダンスの43%を超え)で、この内政府と一般企業の比率は大体3:2くらいで、政府は+66%とかなり強く、一般企業は+28%となりました。顧客数は全四半期から20社(+13%)です。

調整後営業利益率(株式報酬費用と株式報酬に関連する税金を除く)は31%と前年同期の11%、前四半期の34%と比較しても順調です。

サービスの内容の機密性から他の会社のレポートとは異なり、数字以外のビジネス内容のハイライトはあまり開示されていないのですが、顧客の例としてはゴッサムはUS Army(アメリカ陸軍)、Air Force(アメリカ空軍)、Coast Guard(アメリカ海軍)やCDC(疾病対策予防センター)、ファウンダリーはFederal Aviation Administration(アメリカ連邦航空局)や公益事業(電力・ガス)の PG&E、National Grid、Southern California Edisonです。

ガイダンス

来期以降のガイダンスを見ていきましょう。

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第三四半期は売上3.8億ドル(前年同期比+33%)、調整後営業利益は22%となっています。売上の伸びは良いですが、調整後営業利益は22%と少し下がってはいます。ただ、獲得のフェーズを増加していることによるのかもしれませんね。また、向こう4年間は年間+30%以上の売上成長を予測しています。

最後に決算コールの個人的な印象ですが、今まで記事にあげてきた会社と比べて少し特殊な感じでした。まず初めに、質疑応答の時間の半分は事前に徴収した株主からの質問で、準備された質問・回答というイメージでした。その後のアナリスト質問の時間はあまりなかったのと、アナリストの感触をつかむのが難しく感じられました。完全に個人的な感想なのと、もしかしたら事業の機密性から仕方のない部分もあるのかもしれませんね。

今後も引き続き注目したいと思います!

では、素敵な水曜を♫

皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!