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Cloudflare($NET)のFY21.Q3速報【好決算!】

おはようございますー!

本日は11月4日に発表されたクラウドフレアの決算内容です!(会社概要と前回決算はこちらの記事から)

FY21Q3:決算速報サマリー

売上:○、EPS:○、ガイダンス:○

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売上

$172.3m / YoY+51%増(アナリスト予想:$165.65m)

*前年同期比で25%どころか、直近四半期は連続で50%以上と素晴らしい傾向ですね!

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EPS

Non-GAAP:$0.00 / YoY NA(アナリスト予想:$-0.04)

・初のブレイクイーブンとのこと!(損失でなく、利益転換)

*前年同期比で25%以上には達していないものの、上昇傾向ははっきり

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GAAP:$(0.34)

*Non-GAAPとGAAPの差の大部分は$72mの債務の消滅に係わる損益によるもの(Loss on extinguishment of debt )

一株当たり営業CF

$0.38 / YoY NA / vsEPS NA

*最低でも一株当たり営業CFがEPSより20%以上であることだが、そもそもEPSも今期初めてプラス

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ガイダンス

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売上:184m - 185m /通年 647m-648m (アナリスト予想:175.74m)

Non-GAAP 営業利益:(1)m - 0m /通年 (10.5)m - (9.5)m

Non-GAAP EPS:$(0.01)-$0.00 /通年 $(0.06)-$(0.05) (アナリスト予想:$(0.03))

見事、売上・EPS両方ともアナリスト予想を上回りました。特に売上の成長は引き続き強いですね。

QA

・大企業との契約以外の売上貢献要因は?:既存顧客の拡大と新規顧客の獲得両方がうまくいっている。セールズチームの成功も大きい要因の一つ。レガシーシステムを使っていて、変えたいと思っている企業はまだまだ多く存在する。コロナをきっかけに、今までクラウドフレアを検討しなかった企業も、クラウドの重要性をより実感している。

・R2について:様々な企業がどのようにクラウドを使うからウィ見てきた結果、オブジェクトストアが必要であることがわかり、生まれた商品。他のレガシークラウド企業と違うことは、edgeを使っているため使う帯域幅(bandwidth)が大きく削減されている。

補足:オブジェクトストアもしくはオブジェクトストレージとは、従来のようなファイル単位、ブロック単位ではなく「オブジェクト」という単位でデータを管理するストレージ。

・R2によるTAMの拡大について:R2の存在により競合他社のイグレスフィーが下がることを期待している。現在イグレスフィーは利幅8割くらいをチャージしている。長期的に様々なクラウドサービスを繋げる役割を果たしたい、ある箇所についてはグーグルクラウドを使う、別の部分ではAWSの方が適切なのでそちらを使うという形式が将来的には一般的になると考えている。

補足:多くのクラウド提供企業はクラウドにデータを入れる(ingress)ことに対して料金を取らないが、クラウドからデータを取得(egress)するときに料金が発生する

・メール商品:顧客から期待されていることとしては、ブラウザー分離技術とメール・セキュリティ商品。例えば、メールで受け取ったリンクを開けるときに、自分のパソコンのブラウザで開くのではなく、edgeにある分離されたブラウザーで開くことによりセキュリティが強化される。

・Web3.0と暗号資産:まだ、今後どのように展開していくかは未知の世界だが、クラウドフレアは時が来たときにサービスを提供できるように準備をしている。

・マジック・トランジットについて:既存顧客に売るのに成功している商品、医療クライアントと大手製造企業もこのサービスを一緒に導入。より明確になっているのが、クラウドフレアは単なるクラウド一品のサービス会社でなく、ワンストップソリューションの会社として認識されるようになっている。

補足:マジック・トランジットとはDDoS防御、トラフィック促進を行うネットワークセキュリティサービス。

・R2のフィードバックについて:非常に良いリアクションで、問い合わせもすごい勢いで来ている。

・様々な商品を出す中で、営業の戦略を変える必要は?:セールずチームの戦略は常に調整をしている。例えば、プレセールズとポストセールズのチームは前は一緒だったが、これも分けるようになった。また、これまでの成功もあり、クライアントのエグゼキュティブもクラウドフレアをより斡旋するようになっている。

・Cloudflare for Officesについて:オフィスビルのオーナーや不動産グループから非常に良い反応。このサービスは、テナントが即座にクラウドフレアからセキュリティがしっかりしてかつ早いインターネットへのアクセスが可能になる。これにより、クラウドフレアはより様々な企業にとってなくてはならない存在になりつつある。

・APAC売上・成長について:以前の決算コールで話した状況と同じで、今年の末にはAPACでの成長率も戻ってくると予測していた通りに進んでいる。

コールの中でアナリストから多くの「おめでとう!」の声が聞こえました。今後の成長を大きく期待したいと思わせるコール内容でした。より、クライアントが継続的にクラウドフレアを使い続けたくなるようなサービス内容のように思います。

今から次回の決算が楽しみです!!

皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!